第4楽章 Burlesque. Allegro con brio - Presto
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「ヴァイオリン協奏曲第1番 (ショスタコーヴィチ)」の記事における「第4楽章 Burlesque. Allegro con brio - Presto」の解説
ブルレスケ、イ短調〜イ長調、ロンド形式。バス・クラリネット、チェレスタ、ハープは使われない。 叩き付けるような激しい独奏とけたたましいまでの伴奏が特徴。前楽章からティンパニーが打ち出しを合図になだれ込む。2小節の序奏に引き続いて、管弦楽が土俗的なロンド主題をイ短調で華やかに奏する。[要出典]主題は4小節目から木管群で提示されるが、シロフォンの鋭角的な輪郭付けをされており、舞曲調かつこの曲で最も判り易い最も自然な旋律で、明るい感じの音楽である。この主題は10小節目でニ長調に飛び移り、次の小節で変ホ長調になり、その次でまたいったん原調に戻る。[要出典]すると、17小節目で突然ハ短調に転調し、またすぐに原調に復するといった風に、目まぐるしく調性が変わっていく[要出典]。29小節以下、独奏ヴァイオリンが加わってクラリネットと対位法的にからみあいながら主題の発展を行い、64小節目から変形主題が独奏楽器を中心に現れて主部を完結する。 第一中間部は88〜130小節、第二中間部は176〜256小節、コーダが299〜357小節である。一方、ロンド主題は131〜175小節、257〜298小節となる。特に239小節からは、ホルンが前楽章のパッサカリア主題を吹き始め、二声のカノンの形をとって展開、257小節からロンド主題の変形されたものがフォルテッシモで独奏ヴァイオリンに現れ、ロンドの主部が多くの修飾を施されて復帰し、299小節からプレストのコーダとなって終曲に向けて一気に加速してゆく一連の動きの巧みさは、ショスタコーヴィチならではである。
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