第4楽章 Allegro vivace 2分の2拍子 ヘ長調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 02:01 UTC 版)
「交響曲第8番 (ベートーヴェン)」の記事における「第4楽章 Allegro vivace 2分の2拍子 ヘ長調」の解説
自由なロンド形式(A-B-A'-A-B-A"-C-A-B-Coda)。ソナタ形式と見ることもでき、実際そのように解説されている場合もある。その場合、曲のほぼ半分に相当する前半部は完全にソナタ形式であるので(上記A'が展開部)後半の半分すべてがコーダ(上記A"以降)となるが、ベートーヴェンの交響曲における最終楽章のコーダは執拗で長大化する傾向があるので、コーダに第2の再現部が入っているという入れ子構造、あるいは提示部(上記A-B)が二度違う形で再現されるという(1回目の再現部はほぼ提示部の繰りかえし。2回目の再現部は他のベートーヴェンの再現部のように大幅に変奏されている)ロンド形式とソナタ形式の複合形式という見方もできる。6連符によるタタタタタタのリズムを特徴とし、強弱が激しく入れ替わる。終始6連符のリズムが保たれたままに展開される。楽器の演奏法ではティンパニとファゴットの1オクターブの跳躍が特徴的である。コーダは意表をつく転調によるパッセージが盛り込まれている。同じ和音を保持したまま楽器を次々に移り変わらせていく手法が使われている。
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