第2幕 メッシーナ総督の宮殿の広間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 07:47 UTC 版)
「ベアトリスとベネディクト」の記事における「第2幕 メッシーナ総督の宮殿の広間」の解説
レオナートは棚上げになっていたエローとクラウディオの結婚を祝うために、仮面舞踏会を開催する。宮廷楽師であるソマローネが夜の結婚式のために皆に合唱の指導をしている。人々のさざめきの中で、ソマローネは即興の歌「シラクサのワイン」を歌う。自分がベネディクトに恋してしまったことに気付いたベアトリス以外は皆、各々に楽しんでいる。ここで、ベアトリスがアリア「ああ、何ということを聞いてしまったのかしら」を歌う。エローはユルシュールを伴って、結婚しようとしている花嫁の幸せを歌っている。 ベネディクトが現れ、ベアトリスと会話を交わすが、お互い自らの愛情を隠し、素直に表現できない。やがて公証人が現れ、クラウディオとエローの厳かな結婚式を挙げる。そして、レオナートは計画した通り、ここには別のもう一組のカップルがいるはずだから、前方に来るようにと求める。ベネディクトはベアトリスに彼の愛を宣言するために勇気を奮い起こす。二人はお互いが全く愛していないことを確認し合い、結婚するのはただ同情と憐みからお情けで結婚してやるという強い気持ちを伝える。二人は結婚式の契約に署名し、「結婚した男、ベネディクトここにあり」と剽軽な悲痛さを帯びた皮肉な歌が大合唱される。 ドラマは「今日は休戦に署名しよう、明日は再び敵になるでしょう」の言葉で終わる。
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