第11巻 - 第13巻:文芸新雑誌「雛菊」創刊
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「響 〜小説家になる方法〜」の記事における「第11巻 - 第13巻:文芸新雑誌「雛菊」創刊」の解説
響は、外国の小説を原語で読むためにイギリスへの留学を決意する。一方、小論社では花井を編集長として9月に文芸新雑誌を創刊することになる。その条件は響の新連載を始めることであった。新雑誌創刊の話を聞いた響は、海底都市で育った女の子が地上に出てきた話を書きたいというが、花井はいったんは、響に受験に専念してもらいたいからと、響が『お伽の庭』以前に中学3年生のときに書いた小説『ティンカーベル』を連載させて欲しいと頼む。しかしその後、絶対に受験に合格することを条件に海底都市の話の連載を依頼し、純文学の新雑誌創刊に参加したい響も受諾する。 ところが、新作の執筆に集中する響の前に人気漫画家・鏑木紫が現れ、『お伽の庭』の漫画版の連載許可を迫り、響と殴り合いになる。鏑木は担当編集の幾田を通じて『お伽の庭』の漫画版の連載の話を、響に無断で進める。さらに、『お伽の庭』漫画連載の話を聞いてアニメ化されると思い込んだアイドルグループ「檸檬畑48」のメンバー・高梨琴子が、響に主人公役の声優にキャスティングを依頼するが、漫画連載のことなど知らないという響に腹を立てて背中を蹴りとばす。しかし、響はそれらを相手にせず新作『青の城』の執筆に専念する。 その後、創刊号の原稿締め切りが迫る「雛菊」編集部に原稿がFAXで届く。響は花井に、鏑木や高梨にやられた分やり返すことを告げる。まず、番組収録中のスタジオで高梨を殴り倒す。その後、花井に会った響は、感激した花井に抱きしめられ「『青の城』本当に本当にすっごく面白かった!」と絶賛される。漫画版の原稿を入手した響は鏑木の自宅に行き、この作品は面白いと認めつつ、「喧嘩でケリをつけましょう。あなたが勝ったらこの原稿は返すし、連載もお好きにどうぞ。私が勝ったらこれはこの場で灰にする。」と告げ、壮絶な格闘が始まる。体格・パワーで劣る響は様々な武器を用いて戦うが、鏑木にマウントを取られて首を絞められ、万事休したかに見えた。しかし、ポケットに隠し持っていたスタンガンで鏑木を失神させて勝利し、漫画原稿を燃やす。 ところが、書店で「雛菊」の横に並んでいる「週刊少年スキップ」に漫画『お伽の庭』が掲載されているのを見た響が鏑木に電話すると、コピーを使ったと言う。「原稿燃やすっつー約束は守ったろ」と開き直る鏑木に呆れる響は、さらに「それとも次は連載権かけて喧嘩するか? 次は一切油断しない。」と言う鏑木に、「めんどくさい。もういい。好きにして。」と投げやりに応える。 一方、創刊号のため通常の純文誌の3倍の3万部を刷った「雛菊」は、各書店売り切れ続出により、1万部増刷が決まり、花井をはじめ編集部内は大いに盛り上がる。
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