第1部 EUROPE AFTER THE REIGN
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「Vフォー・ヴェンデッタ」の記事における「第1部 EUROPE AFTER THE REIGN」の解説
1997年11月5日(ガイ・フォークス・ナイト)のロンドン。生活苦のため売春をしようとした若き少女イヴィー・ハモンド(英語版)(Evey Hammond)は、秘密警察のメンバーに声をかけたことから彼らに暴行されそうになる。しかしそこに仮面をつけた謎の男"V(英語版)"が現れ、彼女を救出する。そして"V"は国会議事堂を盛大に爆破したあと、イヴィーを彼の隠れ家「シャドウ・ギャラリー」へと迎え入れる。そこで彼女は自分の過去を語り、核戦争のあとに父親が警察に連行され、いかに暮らしが苦しいものになったかを述べるのだった。 一方、政府内では、議事堂の爆破事件の調査がエドワード・フィンチという刑事と、彼の相棒ドミニクに任される。フィンチは腐敗した政権において、権力欲のためではなく秩序を愛する気持ちから政府に仕えている希有な人間だった。そして彼を通じて政権内のさまざまな人間が紹介されていく。また政府のリーダーであるアダム・スーザンが、全てを統括するコンピューター・システム「フェイト(Fate)」に異常なほど没頭する人物であることが明らかにされる。 次に裁判所を爆破した"V"は、政府のプロパガンダ放送のナレーターを務めるルイス・プロセローを誘拐し、強制収容所のセットを用いて彼を狂気に追い込む。続いて"V"は政府お抱えの聖職者であるリリマン主教、そして女医のデリア・サリッジを毒殺する。サリッジの手記を調査したフィンチは、3人の犠牲者が過去に同じ強制収容所で勤務していたこと、そして彼らのほかにも、その収容所で勤務していた者たちはすべて"V"の復讐によって死んでいるらしいことを知る。またサリッジの手記からは、"V"が強制収容所の唯一の生存者であること、彼の経歴は全くの謎であること、彼が人体実験を施され、その結果として今の人格と才能を備えるようになったらしいことが判明するのだった。
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