第十三章「極北の地」《Volume 13『TOO FAR GONE』》
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共同体での生活に馴染み始めているリックたちだが、仲間の武器だけは保管庫から密かに運びだし、緊急事態に備えていた。 資材調達班とともに出かけたエイブラハムは、退却を命じる責任者トビンの制止を無視し、ゾンビに襲われていたホリーを救出する。それを契機として、エイブラハムが事実上防御壁建設のリーダーとなるが、トビンもまた必要な技術を持つ彼が指揮を執ることに異存はないとダグラスに伝えるのだった。 負傷したスコットの容態は思わしくない。ヒースは、グレンとともに抗生物質の調達に出かけるものの、目当てのものは手に入らず、スコットは命を失う。 警官として町の見回りをしているリックには気がかりがあった。ピートが、妻のジェシーと息子のロンに暴力をふるっているように思われたのだ。ジェシーは否認する。ダグラスもまた、ピートが医者であるがゆえにその状況を黙認してきたことが判明する。激昂したリックはピートの家に乗り込み大騒動となる。止めに入ったダグラスに、つい拳銃を抜いてしまうリックは、ミショーンに殴られてようやく我に返る。 そんなリックに、ダグラスはデイヴィッドソンの話をする。彼は、最初期のメンバーであり、リーダーであった。ところが徐々にその立場を利用しはじめ、そのふるまいは目に余るようになっていった。最終的にダグラスは、彼を壁の外側へと追放し、殺した。「同じことをさせるな」とリックに迫るダグラス。 騒ぎのおかげで、ジェシーはピートの支配下から逃れることができた。それを確認したダグラスは、リックに拳銃を返す。コミュニティの安全のためには自ら進んで規律を破るような男こそ、治安の長を務めるのにふさわしい、と。ただし、指導者としてのダグラスの威信を揺るがすようなことだけはするなと釘をさす。 疲労困憊のまま自宅に帰りついたリックは電話機を取り出し、ローリに話しかける。その姿を見たカールは、母は死んだのであり、線の切れた電話なんかで話せるわけがないと言い放つ。 スペンサーはアンドレアを食事に誘うが、彼女は一歩を踏み出せない。一方、自殺未遂が残した心の傷が癒えないままのマギーとグレンは、いさかいながらも愛情を確認し合う。 死去したスコットの葬儀がおこなわれる。そこへ、ナイフを握りしめたピートが乱入する。もみ合ううちにレジーナが殺され、ダグラスはピートの「排除」をリックに命ずる。 調達行動中のグレンらの姿を見かけ、共同体の場所を探し求めていた集団が、その銃声を耳にする。ゲートに現れ、武力によって開門を要求する。だが、リックの見事な采配により、あっという間に皆殺しにされる。 リーダーとして必要とされているのは、もはや自分ではなくリックだと告げて立ち去るダグラス。
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