種類と規制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:18 UTC 版)
味醂は、約40 - 50パーセントの糖分と、約14パーセントのエタノールを含有している。製造方法が異なるアルコール度数1パーセント未満である「みりん風調味料」と区別するため、通常の味醂は「本みりん」と呼称される。ただし、原料の蒸米については、もち米だけである必要はなく、うるち米を混ぜていても「本みりん」を名乗れる。 味醂の色調には歴史的な変遷が見られ、古くは褐色をしていた。しかし、製法の変化により色が淡い褐色になったため、色の薄い味醂を、白みりんと呼ぶ場合がある。 また、飲用にするためさらに焼酎を加え、エタノールの濃度を高めた味醂は「本直し」(ほんなおし)または「直し」(なおし)、「柳蔭」(やなぎかげ)と呼ばれる。 これら味醂は、日本の酒税法における分類では混成酒に分類され、酒税法により酒税が課される。酒税に加えて、日本では軽減税率の適用を受けず、2019年10月1日以降、消費税の税率は10パーセントが賦課されている。また、日本での製造や販売には、酒類免許が必要である。加えて、味醂の販売の際は未成年者飲酒禁止法の規定により、営業者は「満20歳未満の者の飲酒を防止するための、年齢確認その他必要な措置」を行う必要がある。また、営業者は満20歳未満の者に対して、飲用目的と知りながら味醂を販売してはならないと定められている。
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