種類と醸造方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/15 08:02 UTC 版)
白酒(しろき)、黒酒(くろき)、清酒(すみざけ)、濁酒(にごりざけ)などの種類があり、醸造法も多様である。白酒と黒酒の「き」は酒の古名で、「白貴」「黒貴」とも書く。黒酒は黒御酒(くろみき)とも。 『延喜式』によれば、白酒は神田で採れた米で醸造した酒をそのまま濾したもの、黒酒は白酒に常山木の根の焼灰を加えて黒く着色した酒(灰持酒)であると記載されている。後にこれに倣って醴を、ゴマの肝臓機能強化を知ってか悪酔い止めにと黒ゴマ粉で濁したものが室町時代に用いられた。 今日では、清酒と濁酒(どぶろく)の組を白酒・黒酒の代用とすることも多い。かつて、神酒は神社もしくは氏子が自家醸造していたが、現在は酒税法の規制があるため、伊勢神宮のように清酒の醸造免許や、税務署からのどぶろくの醸造許可を得ている神社も存在する。神酒の醸造目的などについてはどぶろくの項を参照。 熊本県熊本市の熊本城横にある加藤神社では地元伝統の赤酒がお神酒に使われている。
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