種島
種島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 10:36 UTC 版)
種島(たねしま・地図)は、平島の北方に位置する最高標高3メートルの岩礁群。海驢島からは約3キロメートル離れている。そしてすぐ北に位置する岩礁は礼文町の最北端であり、日本の排他的経済水域外縁を根拠付ける離島の一つであることから、2012年に種北小島(北緯45度30分19.9秒 東経140度57分43.1秒 / 北緯45.505528度 東経140.961972度 / 45.505528; 140.961972 (種北小島))と命名された。 『日本北州沿岸諸分図』所収「礼文島船泊湾」図では"Tane Shima"と記載されており「高八呎」とある。1962年に海驢島を訪れた串田孫一は、漁師が種島に昆布などを採りに行くとしている。また、本木修次は種島について「黒い岩礁」であるとしている。種島と種北小島の沿岸は、いずれも環境脆弱性指標図において「平坦な磯(岩盤・粘土)」に分類されている。 船泊村編『郷土』には「明治の中頃」まではトドが群れを成して棲息していたとある。1925年まではトドの繁殖が確認されており、日本国内における唯一の繁殖地であった。以降も1970年代までは春になると多数のトドが集まる上陸場であったが、1980年代には「まれに数頭」が上陸する程度にまで減少し、2014年の時点においてもトドの上陸は稀にしか見られないという。ただし島の周辺では、2018年現在でもトド猟が行われている。 なお、種島の北方には「沖のソリ」と呼ばれる水深約3メートルの暗礁があり、『日本北州沿岸諸分図』所収「礼文島船泊湾」図では「沖ノ礁」"Okino Sho"として記載されている。
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