秋桜 (山口百恵)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/09/03 05:49 UTC 版)
秋桜 | ||||||||||
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山口百恵 の シングル | ||||||||||
収録アルバム | 花ざかり | |||||||||
B面 | 最後の頁 | |||||||||
リリース | 1977年10月1日 | |||||||||
ジャンル | アイドル歌謡曲 | |||||||||
レーベル | CBSソニー | |||||||||
作詞・作曲 | さだまさし | |||||||||
ゴールド等認定 | ||||||||||
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チャート最高順位 | ||||||||||
山口百恵 シングル 年表 | ||||||||||
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「秋桜」(コスモス)は、1977年10月1日にリリースされた山口百恵の19枚目のシングルである。山口百恵の数多いヒット曲の中でも代表曲のひとつとされ、作詞・作曲を担当したさだまさしの代表作の一つにも挙げられている。
目次 |
解説
- 作者であるさだまさし自身がアルバムに収録し、また中森明菜や福山雅治、平原綾香などポップス・演歌・クラシック等のジャンルを問わず数多くの歌手によりカバーされている。
- シングルレコード盤ジャケットに掲載の歌詞は、さだの自筆である。
- 嫁ぐ娘が母を想うという内容の曲で、結婚式では定番ソングのひとつとなっている。
- それまでの百恵はどちらかというと強気な女性、突っ張ったイメージの楽曲が多かったが、さだ自身本当の百恵は「日本的な女性らしい面があるのではないか」と思い、あえてそれまでのイメージを一変させる曲を作ったという。
- レコーディング時は、百恵のファルセットを活かすために高音域を使った曲作りがなされている。但しその後歌番組での百恵は、原曲よりもキーを落として歌唱する事が多かった。
- 元は「小春日和」というタイトルだったが、曲を聴いたプロデューサー(CBSソニーの酒井政利)の提案で「秋桜」に変更となった。
- さだは他の代表作「雨やどり」や「親父の一番長い日」などと同様、妹の佐田玲子をイメージして詞を書いたが、玲子は未だに独身である。
- リリースされて3週間余りでオリコンの3位にランクされた。ピンク・レディー「ウォンテッド (指名手配)」とジョー山中「人間の証明」に阻まれて5週間3位に甘んじるが、50万枚近いセールスを記録した。なお、「人間の証明」は6週連続2位だった。
- 第19回日本レコード大賞で、百恵は歌唱賞を、作詞のさだまさしは西条八十賞を受賞した。
- 翌1978年1月19日に第1回目が放送された『ザ・ベストテン』では、同回の12位が最高で、10位以内のランクインはならなかった(同じく第1回放送時は、次のシングル曲である「赤い絆 (レッド・センセーション)」が11位だった)。
- この曲を録音した際、まだ10代だった百恵はさだに電話で「(曲の内容が)ピンとこないでしょう?」と訊かれ、素直に「そうなんです」と答えた。さだは百恵に「いつか、それがわかる日が(結婚する日が)来ると良いね」と言い、後に百恵が結婚して引退するラスト・コンサートの日、ツアーで大阪にいたさだに百恵から「さださんがおっしゃったように、この歌の意味がようやくわかるときがやってきました。ありがとうございました」というメッセージが届いた[1]。
- 元々「秋桜」は「あきざくら」という読みであったが、同曲のヒットがきっかけで「コスモス」という読み方が一般的になったと言われている[要出典]。
- 2008年から京浜急行電鉄京急久里浜駅で接近メロディとしてこの曲が流されている。
収録曲
- 秋桜 (3分34秒)
- 最後の頁(ページ) (4分17秒)
- 作詞: さだまさし、作曲: さだまさし、編曲: 佐藤準
参考文献
- NHK趣味百科 さだまさし音楽工房 (1992年 NHK出版)
品番
- 1977年10月1日 - EP: 06SH 218(シングル)
- 1989年3月21日 - 8cmCD: 10EH 3182(「Platinum Single SERIES」 片面: 赤い絆 (レッド・センセーション))
- 2004年6月23日 - 8cmCD: MHCL 10036(オリジナル・カラオケ、「花ざかり」 初回紙ジャケ仕様盤)
関連作品
- 秋桜
- 花ざかり
- THE BEST プレイバック
- Again 百恵 あなたへの子守唄
- 33 SINGLES MOMOE
- 山口百恵ベスト・コレクション
- 百恵復活
- 百恵クライマックス
- 山口百惠ベスト・コレクション〜横須賀ストーリー〜
- 百惠辞典
- ベスト・セレクション Vol.2
- GOLDEN J-POP / THE BEST 山口百惠
- 2000 BEST 山口百恵 ベスト・コレクション
- GOLDEN☆BEST 山口百恵 PLAYBACK MOMOE part2
- MOMOE PREMIUM
- 山口百恵ベスト・コレクション VOL.2
- Complete MOMOE PREMIUM
- コンプリート百恵伝説
- GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション
- 秋桜 (ライブ音源)
- 秋桜 (ニューアレンジ&ボーカル別テイク)
- 最後の頁 (ニューアレンジ&ボーカル別テイク)
カバーしたアーティスト
- さだまさしによるセルフカバーは『私花集(アンソロジー)』(1978年)に収録されている。また、ライブ録音も多数ある。
- 佐田玲子『本当は泣きたいのに』(1992年)
- 香西かおり『綴織百景VOL.2 花』(1992年)
- 中森明菜『-ZEROalbum- 歌姫2』(2002年)
- FUKUYAMA ENGINEERINING GOLDEN OLDIES BAND(福山雅治)『「福山エンヂニヤリング」サウンドトラック The Golden Oldies』(2002年)
- 福山雅治『山口百恵トリビュート Thank You For…』(2004年)
- 岩崎宏美『Dear Friends II』(2003年)
- 中澤裕子『FOLK SONGS 4』(2003年)
- 宮地真緒「秋桜/夢先案内人」(2003年)
- チキンガーリックステーキ『レパートリーズ』(2004年)
- ケイコ・リー『山口百恵トリビュート Thank You For…part2』(2005年)
- 徳永英明『VOCALIST』(2005年)
- 平原綾香『From To』(2005年)
- 河村隆一『evergreen anniversary edition』(2007年)
- 夏川りみ『歌さがし〜リクエストカバーアルバム〜』(2007年)
- 森山良子『春夏秋冬』(2008年)
- 高橋愛『チャンプル(1)〜ハッピーマリッジソングカバー集〜』(2009年)
- 沢田知可子『歌姫ものがたり』(2009年)
- The JADE『手紙』(2009年)
関連項目
- ^ さだのデビュー20周年ライブアルバム『のちのおもひに』第4夜収録の「トーク2」
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