私鉄・公営交通における取り組み
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「可変電圧可変周波数制御」の記事における「私鉄・公営交通における取り組み」の解説
一方で、旧国鉄での開発と並行し、各電機企業で1975年(昭和50年)頃から大手私鉄・公営交通と手を組んだ開発が盛んとなり、特に日立製作所、東洋電機製造、三菱電機、東芝が下記のとおり相次いで現車試験を実施している。 1978年(昭和53年)11月に、帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄 = 東京メトロ)千代田線において6000系1次試作車に日立製作所製のVVVFインバータ装置(2,500V - 4,000Aの逆導通サイリスタ(RCT)素子を使用)と130kW出力のかご形三相誘導電動機を搭載した現車試験が実施された。これが日本国内における最初のVVVFインバータ装置を搭載しての走行試験である。 その後、1980年(昭和55年)11月には日立製作所水戸工場で東京急行電鉄から借用→譲渡されたデハ3550形にVVVFインバータ装置(2,500V - 1,000AGTOサイリスタ素子を使用)を搭載して構内走行試験が実施されている。また、同年5月には東洋電機製造が相模鉄道の6000系にVVVFインバータ装置(逆導通サイリスタ(RCT)素子を使用)を搭載して深夜に構内走行試験を実施した。 また、1981年(昭和56年)7月から翌1982年(昭和57年)4月にかけて、大阪市交通局100形にGTOサイリスタを使用したVVVFインバータ装置の世界初の本線走行試験が実施された。企業は三菱・日立・東芝3社の装置が使用された。
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