石貫_(玉名市)とは? わかりやすく解説

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石貫 (玉名市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/12 00:47 UTC 版)

日本 > 熊本県 > 玉名市 > 石貫 (玉名市)
石貫
廣福寺
石貫
石貫の位置
北緯32度57分47秒 東経130度33分22秒 / 北緯32.96306度 東経130.55611度 / 32.96306; 130.55611
日本
都道府県 熊本県
市町村 玉名市
人口
2015年平成27年)10月1日現在)[1]
 • 合計 846人
等時帯 JST
郵便番号
865-0008[2]
市外局番 0968[3]
ナンバープレート 熊本
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石貫(いしぬき)は、熊本県玉名市大字。旧肥後国玉名郡石貫村郵便番号は865-0008[2]。当地には国指定の文化財にも指定されている石貫ナギノ横穴群や石貫穴観音横穴など、良質な阿蘇凝灰岩を利用した文化財が多くある。

地理

玉名市北部の菊池川に注ぐ繁根木川中流域、北東、伊倉台地の南端に位置し、北側で三ツ川、東で三ツ川・青木、南東で玉名、南で玉名及び富尾、東側で立願寺、北東で荒尾市樺と接している。

また地内には石貫1〜5区といった行政区が設置されており、これらの行政区は市立小・中学校の校区やゴミ捨ての区域などに用いられている[4]

安世寺地区

当地の東部に位置する。安世寺という地名は、戦乱で消失したという15世紀に当地内に創建された安世寺という寺院の名に由来する。字安世寺にある石貫穴観音横穴は「お観音さん」の掘られた平安時代初期当時から千年以上にわたって周辺住民によって絶えず手入れがなされている[5]。また、石貫ナギノ横穴群を含む石貫穴観音横穴を中心とした地域の景観を守るため、玉名市景観計画[6]によって字安世寺を含む周辺地域は建築物の建築等の制限がされている。

河川

  • 繁根木川

山岳

  • 観音岳

小字

小字は以下の通りである[7]

  • 安世寺
  • 井川坂
  • 石原迫
  • 稲葉崎
  • 井ノ浦
  • 上ノ原
  • 後田
  • 有所ノ口
  • ウツロ木
  • 梅木谷
  • 浦山
  • 大門口
  • 大柴尾
  • 小園
  • 小畑
  • 小屋敷
  • 片白
  • 釜牟田
  • 上小畑
  • 上栗山
  • 上柴尾
  • 川内
  • 川原田
  • 岸田
  • 栗山
  • 栗山浦
  • 碁石谷
  • 古城原
  • 小柴尾
  • 小名原
  • 古屋敷
  • 紺ノ内
  • 境尾
  • 猿渡
  • 塩井川
  • シセン坊
  • 島小森
  • 島田
  • 清水
  • 下屋敷
  • 小代
  • 正武迫
  • ソツワ
  • 太平寺
  • 高ノ平
  • 谷口
  • 千秋原
  • 塵岡
  • 杖伏
  • 堤ノ谷
  • 天神平
  • 寅取
  • 寅取下
  • 鳥井川
  • 長浦
  • 長尾
  • 長尾浦
  • 長尾口
  • 長野原
  • 中柴尾
  • 中ノ島
  • 中ノ俣
  • 柳野下
  • 柳野原
  • 刀研
  • 楢ノ本[注釈 1]
  • 仁田尾
  • 梅府
  • 馬場
  • 吐合
  • 葉柊
  • 八反田
  • 八ノ久保
  • 八郎森
  • 幅木
  • 羽山
  • 七郎森
  • 深町
  • 保佐
  • 前田
  • 前ノ畑
  • 松本
  • 松本浦
  • 水谷
  • 見初山
  • 六ツ枝
  • 門前

歴史

当地はかつて養蚕業が盛んであった。

中世

建久7年(1196年)に俊芿が観音岳の頂上に正法寺を建立すると、建永2年(1207年)に俊芿の跡を継いだ覚俊が大平野寺院を太平寺に建立した。元徳2年(1330年)には菊池武時永平寺の大智を招き、当地に広福寺を建立したとされる。現在、菊池氏の寄進状などの広福寺文書や、大智の墨跡 などは国重要指定文化財に指定されている。石貫の前身である石貫村南北朝時代頃からあった。

近代以降

明治7年(1874年)には石貫小学校が設立された(のちの玉名市立石貫小学校[8]大正10年(1921年)に石貫ナギノ横穴群と石貫穴観音横穴は熊本県内の5箇所の装飾古墳とともに、装飾古墳としては全国初の国の史跡に登録された[4]

平成30年(2018年)に石貫小学校は玉名市立玉陵小学校に統合されたが、跡地は文化財の保存施設として活用することが検討されている[9]

沿革

人口と世帯数

2022年(令和4年)8月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

行政区 世帯数 人口
石貫1区 123世帯 333人
石貫2区 72世帯 179人
石貫3区 17世帯 44人
石貫4区 61世帯 157人
石貫5区 52世帯 131人
1,239世帯 2,561人

人口の変遷

統計年 人口
1995年(平成7年) [10] 916
2000年(平成12年) [11] 906
2005年(平成17年) [12] 945
2010年(平成22年) [13] 865
2015年(平成27年) [14] 846
2020年(令和2年) [15] 786

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[16]

町丁 小学校 中学校
全域 玉名市立玉陵小学校 玉名市立玉陵中学校

かつては当地に玉名市立石貫小学校があった。

交通

道路

  • 玉名広域道路

鉄道

当地を九州新幹線新大牟田駅新玉名駅間)が通過しているが、当地に駅は存在しない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は新玉名駅となる。

バス

当地内をバス路線は通っていない。

施設

石貫簡易郵便局
  • 石貫簡易郵便局
  • 玉名カントリークラブ
  • 石貫小学校跡
  • 廣福寺

文化財

国指定

  • 石貫ナギノ横穴群[17]
  • 石貫穴観音横穴

市指定

  • 一二三之橋架橋碑 - 重要有形文化財(歴史資料)。
  • 石貫車橋 - 重要有形文化財(建造物)。
  • 安世寺墓塔群 - 登録遺跡。

脚注

  1. ^ a b 人口と世帯”. 玉名市. 2024年12月19日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2025年1月29日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2024年6月9日閲覧。
  4. ^ a b 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 43 熊本県』角川書店、1987年12月8日、1,220頁。 
  5. ^ 暮らしの営みと信仰で守られてきた景観『石貫安世寺地区』”. 玉名市. 2024年6月22日閲覧。
  6. ^ 「玉名市景観計画」について”. 玉名市. 2024年6月23日閲覧。
  7. ^ 登記・供託オンライン申請システム 登記ねっと”. 法務省. 2025年9月11日閲覧。
  8. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 43 熊本県』角川書店、1987年12月8日、131〜133頁。 
  9. ^ 天水中3答弁(PDFファイル)”. 玉名市. 2024年6月23日閲覧。
  10. ^ 国勢調査 / 平成7年国勢調査 小地域集計 / 小地域集計 43熊本県”. 総務省統計局. 2024年12月19日閲覧。
  11. ^ 国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 43熊本県”. 総務省統計局. 2024年12月19日閲覧。
  12. ^ 国勢調査 / 平成17年国勢調査 / 小地域集計 43熊本県”. 総務省統計局. 2024年12月19日閲覧。
  13. ^ 国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 43熊本県”. 総務省統計局. 2024年12月19日閲覧。
  14. ^ 国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 43熊本県”. 総務省統計局. 2024年12月19日閲覧。
  15. ^ 国勢調査 / 令和2年国勢調査 / 小地域集計 43熊本県”. 総務省統計局. 2024年12月19日閲覧。
  16. ^ 玉名市立小・中学校の通学区域について”. 玉名市. 2024年6月19日閲覧。
  17. ^ 指定文化財一覧”. 玉名市. 2024年6月19日閲覧。
  18. ^ 紙本墨書広福寺文書(百八通)(しほんぼくしょこうふくじもんじょ)”. 玉名市. 2024年7月7日閲覧。

注釈

  1. ^ 「楢」は異体字。

参考文献

関連項目

外部リンク




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