睡眠時間の長短
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 00:11 UTC 版)
「ロングスリーパー」および「ショートスリーパー」も参照 全米睡眠財団による推奨睡眠時間年齢必要時間新生児 (0–3 ヶ月) 14 - 17 時間 乳児 (4–11 ヶ月) 12 - 15 時間 幼児 (1–2 歳) 11 - 14 時間 就学前 (3–5 歳) 10 - 13 時間 学童 (6–13 歳) 9 - 11 時間 青年 (14–17 歳) 8 - 10 時間 若年者 (18 - 25 歳)、中年者 (26 - 64 歳) 7 - 9 時間 老人 (65 歳以上) 7 - 8 時間 ヒトに必要な睡眠量には個体差があり、7 - 8時間の場合が多い。カリフォルニア大学サンディエゴ校のDaniel Kripkeらの『Sleep medicine』掲載論文や名古屋大学医学部大学院玉腰暁子の研究によれば、1日の睡眠時間が7時間の人は他の人たちに比べて死亡リスクが低い。ただし、睡眠時間が短い人や長い人が睡眠時間を7時間にすれば死亡しにくくなるのかどうかはわかっていない。それでも、7時間以上の睡眠をとることは高血圧などを防ぐのに役立つので、米国のハーバード大学医学部は7時間以上の睡眠を推奨している。各個人が必要とする時間の眠りをとれない睡眠不足は、多くの問題を引き起こす。 米国ハーバード大学によると、1日7時間未満または9時間以上眠ると、認知機能低下のリスクが高まる。毎晩9時間以上眠る人は、脳卒中のリスクが23%より高くなる。 昼寝を90分以上行う人は、脳卒中のリスクが25%より高くなる。ただし、長い睡眠は脳卒中と認知機能低下に関連しているが、因果関係が不明であるため、9時間未満の睡眠を推奨するのは時期尚早である。スポーツマンは毎日10時間以上の睡眠をとると運動能力を改善し、平均スプリント時間を改善し、日中の疲労感とスタミナを改善し、幸福の全体的な評価を改善するなど、多くの利点が見つかった。 児童は成長のため、成人より多くの睡眠時間を必要とする。新生児は一日18時間以上必要だが、成長に従って減少していく。2015年初頭に、全米睡眠財団(National Sleep Foundation)は2年間の研究成果を以下に公表した。
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