皿倉山ケーブルカーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 皿倉山ケーブルカーの意味・解説 

皿倉登山鉄道帆柱ケーブル線

(皿倉山ケーブルカー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/27 18:15 UTC 版)

帆柱ケーブル線
山麓駅に停車中の車両
基本情報
通称 皿倉山ケーブルカー
種類 鋼索鉄道
起点 山麓駅[1][2]
終点 山上駅
駅数 2駅
開業 1957年11月12日 (1957-11-12)[3]
所有者 北九州市(第3種鉄道事業者)
運営者 皿倉登山鉄道[2][1][4](第2種鉄道事業者)
使用車両 使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離 1.1 km
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
最大勾配 528 (27 ° 50 )
高低差 440 m (1,440 ft)[2]
テンプレートを表示
駅・施設・接続路線
0.0 山麓駅
JR西山陽新幹線
1.1 山上駅
山麓駅
山上駅

帆柱ケーブル線(ほばしらケーブルせん)は、福岡県北九州市八幡東区にある帆柱連山の主峰皿倉山を登る、皿倉登山鉄道が運営するケーブルカー路線である[4][5]

旅客案内上は皿倉山ケーブルカー(さらくらやまケーブルカー)の名称が使用されている[6][7]

路線データ

運行形態

20 - 30分間隔で運行される。所要時間6分。営業時間は2020年4月より4月 - 10月は10:00から22:00、11月 - 3月は10:00から20:00(原則毎週火曜日は定期点検のため運休)。

車両

2001年(平成13年)に北九州博覧祭2001開催に合わせて開業以来初めて車両更新が行われ[4]、天井が全面サンルーフとなっている[10]スイスCWA社製の新車両2両で運行している[7]。運転速度も当時日本国内で最も速い18km/h[11](5.0m/s[12])で運行できるようになった。 1両は車体塗装が黄色で愛称は「はるか」、別の1両は車体塗装が青色で愛称は「かなた」である[7]。夜間は車内から夜景を見ることができ、そのために照明が落とされる[11]

新車両は照明等の電源を蓄電池から得るため、架線・架線柱が撤去され、眺望が改善された[12]。冷房装置は搭載されておらず、夏期は駅ホームに定置型クーラーを置き、停車中に窓から車内に冷風を導入して冷却することで対応している[11]

1957年に開業した当初は日立製作所製の車両1・2号が導入された[13]。1号は愛称は「ほばしら」、2号は愛称は「さらくら」であった[13]

歴史

駅一覧

山麓駅 - 山上駅

接続路線

  • 山麓駅
    • JR鹿児島本線八幡駅から無料シャトルバスで10分。
      • 月・水・木・金曜は夕方以降、土休日は日中も運行。なお2010年3月までは休日のみ運行の路線バス(1日1往復)があった。
    • 福岡 - 小倉間高速バス「いとうづ号」・香月快速などが停車する「高速皿倉山ケーブル」バス停から徒歩5分。
    • 西鉄バス北九州・帆柱登山口バス停留所から徒歩10分。
    • JR鹿児島本線の小倉駅から無料シャトルバス(2023年12月31日までの金土日祝日のみ)[17]
    • THE OUTLETS KITAKYUSHUから無料シャトルバス(2024年3月31日までの土日祝日のみ)[18]
  • 山上駅

脚注

  1. ^ a b c “「皿倉山ケーブルカー」出発”. 西日本新聞(西日本新聞社). (2015年4月2日)
  2. ^ a b c d e f 中川壮(2015年4月1日). “「帆柱ケーブル」改め、皿倉山ケーブルカー 知名度アップへ名称変更”. 朝日新聞(朝日新聞社)
  3. ^ a b 和久田康雄『私鉄史ハンドブック』電気車研究会、1993年、p.172
  4. ^ a b c d e 前田敏郎(2015年3月28日). “帆柱ケーブル株式会社:来月から名称を変更 皿倉山ケーブルカーに 社名も皿倉登山鉄道へ”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  5. ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成29年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.192
  6. ^ a b 施設名および社名変更のお知らせ”. 皿倉山 帆柱日記. 皿倉山登山鉄道 (2015年3月31日). 2015年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月8日閲覧。
  7. ^ a b c ケーブルカー・スロープカー・展望台紹介”. 皿倉山登山鉄道株式会社. 2023年9月8日閲覧。
  8. ^ a b 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成18年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.190
  9. ^ a b けいてつ協會『知られざる鉄道』JTB、1997年、p.184
  10. ^ a b 『鉄道ウィークリー』2001年6月1日 No.126-B - @nifty FTRAIN(鉄道フォーラム)
  11. ^ a b c 「涼・夜景求め人気“上昇” 北九州・皿倉山の帆柱ケーブル」『朝日新聞朝日新聞社、2001年8月11日、32面。
  12. ^ a b 「鉄道車両年鑑2002年版」『鉄道ピクトリアル』第52巻第10号、電気車研究会、2002年10月臨時増刊、158-159頁。 
  13. ^ a b けいてつ協會『知られざる鉄道』JTB、1997年、p.117
  14. ^ 今尾恵介『日本鉄道旅行地図帳』12号 九州沖縄、新潮社、2009年、p.28
  15. ^ 「43年間行楽の足 来春までお別れ 帆柱ケーブルが休止 記念セレモニー」『西日本新聞』西日本新聞社、2000年10月11日、30面。
  16. ^ 市の歴史2000年〜2004年 - 北九州市、2015年6月10日閲覧
  17. ^ 「JR小倉駅行き」無料シャトルバス運行開始 - 皿倉山ケーブルカーのホームページ(2023年4月23日閲覧)
  18. ^ 「ジアウトレット北九州行き」無料シャトルバス運行開始 - 皿倉山ケーブルカーのホームページ(2023年4月23日閲覧)

関連項目

外部リンク


皿倉山ケーブルカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/05 19:32 UTC 版)

皿倉登山鉄道」の記事における「皿倉山ケーブルカー」の解説

1957年昭和32年開業2015年施設名帆柱ケーブルから皿倉山ケーブルカーに改称した当初は、同時期に始まったテレビ放送電波送信がまだ自動化されていなかったこともあり、NHK北九州放送局RKB毎日放送テレビ西日本送信所詰め社員通勤の足としての役割担っていた[要出典]。

※この「皿倉山ケーブルカー」の解説は、「皿倉登山鉄道」の解説の一部です。
「皿倉山ケーブルカー」を含む「皿倉登山鉄道」の記事については、「皿倉登山鉄道」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「皿倉山ケーブルカー」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「皿倉山ケーブルカー」の関連用語

皿倉山ケーブルカーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



皿倉山ケーブルカーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの皿倉登山鉄道帆柱ケーブル線 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの皿倉登山鉄道 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS