皮膚感染症とは? わかりやすく解説

皮膚感染症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 05:22 UTC 版)

黄色ブドウ球菌」の記事における「皮膚感染症」の解説

黄色ブドウ球菌による感染症としては頻度高く正常な免疫を持つヒトにもしばしば発症する。 皮膚感染症のうち最も表面に近い部分に起こるのが伝染性膿痂疹Impetigo、「とびひ」)である。皮膚表面べったりとした黄色の膿痂(かさぶた)を伴ったびらんが現れる。びらんは痛痒いため、特に小児ではこのびらんを掻破してしまう。びらんを掻破した爪で他の健常皮膚面を掻破することにより、その健常皮膚面に新たなびらんを形成する。こうして病巣播種していくのが「伝染性膿痂疹特徴である。 毛孔から感染し毛嚢およびその周囲真皮皮下組織一部炎症起こすのが癤(せつ、Furuncle)である。癤が複数毛孔におよび、癒合したものは癰(よう、Carbuncle)と呼ばれる。特に顔面にできた癤や癰は面疔呼ばれ放置する髄膜炎起こす危険があるため、確実な治療が必要とされる表皮内部感染起こすのが蜂窩織炎蜂巣炎)である。通常の細胞構造細菌及び炎症細胞破壊し、「蜂の巣」状の病理組織形成することがこの名の由来である。蜂窩織炎局所発赤腫脹し、熱感疼痛を伴う。境界はやや不明瞭であることが多い(A群β溶血性連鎖球菌で起こる丹毒では境界明瞭である)。 膿痂疹局所消毒し掻破ないよう心がけるだけでも治ることがある。他の皮膚感染症には抗菌薬投与が必要である。ペニシリン系のクロキサシリン (MCIPC)、スルバクタム/アンピシリン合剤 (SBT/ABPC)、第1世代セフェムセファゾリン (CEZ) などが通常用いられる正常な免疫を持つ患者ではMRSAによる皮膚感染頻度低く治療の最初から抗MRSA用いることはしない

※この「皮膚感染症」の解説は、「黄色ブドウ球菌」の解説の一部です。
「皮膚感染症」を含む「黄色ブドウ球菌」の記事については、「黄色ブドウ球菌」の概要を参照ください。

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