登頂・写真撮影時の行動様式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/05 16:48 UTC 版)
「オン・ザ・ルーフス」の記事における「登頂・写真撮影時の行動様式」の解説
ラスカロフらは安全具を使うことなく高い場所に登り、頂上に辿りつくと不安定な場所につかまって写真撮影を行う。そして独特な角度から街の様子を写真撮影し、登頂時の様子も動画で記録している。彼らのような行動はスカイウォーキングと呼ばれ、ロシアの若者の間で人気が高まった背景があり、ラスカロフとマコロフの2人はその先駆者として位置づけられている。一方でこのような先駆者の存在によって、決して合法とはいえないスカイウォーキングに注目が集まるようになり、建物の警備員がルーフトッピング(英語版)に挑戦する他の若者に対して警戒を強める原因となったため、ロシアのルーフトッパー達はラスカロフらを好意的に捉えていない。 登頂や撮影を行う前には毎回異なるやり方で計画を立てている。彼らは朝の早い時間帯に場所に張り込み、警備員が引き返すのを待ってから侵入を図っている。建物内へ忍び込むためには、施錠されていない扉や公には立ち入り禁止である場所へと繋がる梯子を用いる。登頂の際、安全具は使用しないが、カメラ機能付きの携帯電話・自撮り棒・頭に取り付けるヘッドマウンドカメラであるGoPro・後述のデジタル一眼レフカメラを身につけている。撮影の際には、景色が晴れるシャッターチャンスまで長時間待機することもある。彼らが登頂する際は自身らがスカイウォーキングを楽しむために登頂を行っており、他者に干渉したり、注目を浴びたりする意図はない。オン・ザ・ルーフスは片手でぶら下がるような危険行為を避け、他の一部のルーフトッパーのような命懸けのパフォーマンスは行わないが、登頂を行う建造物の高さが傑出している。一方でラスカロフらは高い建造物のみならず、大聖堂や地下、工業地帯なども撮影対象としている。 写真撮影に用いる機材は写真のクオリティを重視して、ラスカロフがキヤノン EOS 6D、マコロフがキヤノン EOS 5D Mark IIIをそれぞれ使用している。カメラに取り付けるレンズは両者共通で、望遠ズームレンズEF70-200mm F4Lおよび広角ズームレンズEF17-40mm F4Lを用いる。彼らは撮影した写真を販売したり、広告写真を撮影したり、スポンサーシップを受けることにより生計を立てている。 ラスカロフは写真活動を行う上で感化された人物はいるが、彼は自身の思うままに撮りたいと思ったものを写真に収めており、撮影を行う場所に行くことの二の次として写真撮影を位置づけている。ラスカロフのInstagramアカウントは2014年8月時点で26万フォロワーを超えている。マコロフの方は様々な写真撮影を行ううちに都市の風景に対しての美的感覚を抱くようになったのがきっかけで登頂を始めている。 自撮り棒 GoProを頭に装着した例 キヤノン EOS 6D キヤノン EOS 5D Mark III(レンズを装着した状態) 望遠ズームレンズEF70-200mm F4L 広角ズームレンズEF17-40mm F4L
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