発行株式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 15:39 UTC 版)
「バークシャー・ハサウェイ」の記事における「発行株式」の解説
バークシャー・ハサウェイはA種株式とB種株式を発行している。B種株式の発行価格はA種株式の1,500分の1である。B種株式はA種株式の議決権の10,000分の1の議決権が与えられている。バークシャー・ハサウェイは2010年1月20日に実施するまで株式分割を行ったことがないという特徴を持つ[要出典]。 2010年1月20日の株式分割は、B種株式に対して1:50の比率で行われた。かつて、バークシャー・ハサウェイの株式は値嵩株で、株式を買いたくても買えない人はたくさんいた。バークシャー・ハサウェイは高値でも株式分割をしなかったが、その理由は、投機の防止と長期保有できるグレードの高い投資家にだけ保有して欲しかったからである。しかし投資信託会社が小口の資金を集め、それをバークシャー・ハサウェイ株に投資しようとした。それに対し、バークシャー・ハサウェイはバークシャー・ハサウェイの株価に連動する金融商品を販売するユニット型投資信託会社の設立を阻止するためにB種株式の発行に踏み切った。しかし、バフェットはB種株式を発行することについて乗り気ではなかった。最終的には、B種株式は要求されただけ売り出したので、かなりの発行株数になった。 1995年、バフェットは株主への手紙で以下のように発言している。「最近出現した"ユニット型投資信託会社"はバフェットの目標に反抗するものである。この金融商品は多額の手数料を得るために働いている仲介人によって売られ、大きなコストを彼らの顧客に押し付け、洗練されておらず我々の過去の株価の履歴や広告、バークシャー・ハサウェイと私が最近手にした成果に紛らわされがちな買い手に対して大量に市場で売り出される見込みである。多くの投資家を失望させる結果となることは間違いない。」。 2005年、バフェットは38%のバークシャー・ハサウェイ株式を所有していた。バークシャー・ハサウェイの副会長チャーリー・マンガーもまた十分な株式を持っていた。2014年現在バフェットはA種株式を39%保有しており、これはバークシャー・ハサウェイ全体の19.6%の株式を保有していることになる[要出典]。 バークシャー・ハサウェイの年次報告書に株価指数S&P 500とバークシャー・ハサウェイの株価を比較する統計が載っている。バフェットが1965年にバークシャー・ハサウェイの経営権を握ってから2014年現在までの約49年間に、S&P 500の上昇率が約11,200%(112倍)だったのに対し、バークシャー・ハサウェイの株価は約183万%(18,300倍)という桁外れの上昇をみせた。これは複利計算で年率で約22.2%の増加が49年間連続して続いているのと同じ上昇率である。
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