生業と文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 05:44 UTC 版)
主な伝統的産業は狩り(ジャコウジカ、ヘラジカ、キツネ、イタチ、クマ)、沿岸部では漁業も行う。狩猟具は弓矢、槍、仕掛け罠、くくり罠、自動弓が使われる。火器と罠は19世紀に導入された。海獣狩猟と漁撈は一年中行われる。丸木舟または大きな板張りのボートで川へ出て、アザラシやトドを求めて間宮海峡やその湾へ出る。海獣は銛、銃、流氷の欠片、海岸においては槌によって仕留められる。漁撈は主としてサケ・カラフトマスで、アムールイトウといった魚を漁網、定置網、銛で獲る。園芸の仕事も補助的におこなわれる。 川に沿った高台に住居を定め、定住生活を送り、父系氏族組織を中心に村落共同体を形成している。食糧はユッコラと呼ばれるサケ・マスの乾魚と狩猟の獲物に依存している。キツネやイタチは主に毛皮用である。家族形態は父系の拡大家族のかたちをとっている。シャーマニズムが信仰の中心となっており、熊祭りの儀礼も長く保持されてきた。 これらの文化は、南に近接するウデヘ族に似通っている。
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