生成と変換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 07:20 UTC 版)
植物、微生物、ヒトを含めた動物の体内では、脂肪酸シンターゼによってアセチルCoAとマロニルCoAから直鎖の飽和脂肪酸が作られる。順次アセチルCoAが追加合成されるので原則脂肪酸は偶数の炭素数となる。体内で余剰の糖質、タンパク質等が存在するとアセチルCoAを経て、飽和脂肪酸の合成が進む。脂肪酸の合成は炭素数16のパルミチン酸で一旦終了する。 16:0のパルミチン酸は、長鎖脂肪酸伸長酵素により、18:0のステアリン酸に伸張される。ステアリン酸は、体内でステアロイルCoA 9-デサチュラーゼ(Δ9-脂肪酸デサチュラーゼ)によりステアリン酸のw9位に二重結合が生成されてω-9脂肪酸の一価不飽和脂肪酸である18:1のオレイン酸が生成される。ステアリン酸がオレイン酸に変換されることで体内の脂肪酸の融点が下がり、体温環境下で脂肪酸を液体に保ち、流動性を増加させる。 脂質と心血管疾患の発症リスク(WHO/FAO、2003年)リスク低下関連なしリスク増加確実リノール酸魚や魚油(DHA・EPA) ミリスチン酸パルミチン酸トランス脂肪酸 可能性が高いα-リノレン酸オレイン酸フィトステロール ステアリン酸 食事からのコレステロール 可能性がある ラウリン酸の豊富な油
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