生成した鉱物による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/12 08:11 UTC 版)
「ホルンフェルス」の記事における「生成した鉱物による分類」の解説
ホルンフェルス中(特に泥質ホルンフェルス)に特徴的に見られる鉱物として、菫青石、紅柱石、珪線石などがある。これらの鉱物は、形成する温度圧力条件が決まっているものが多い。そのため、ホルンフェルス中にどの鉱物が形成しているかにより、そのホルンフェルスを形成した接触変成作用の温度条件を推定することもできる。また、ひとつのホルンフェルス岩体中で、熱源となったマグマを中心に累帯構造が形成されることもある。 紅柱石ホルンフェルス(andalusite hornfels) 紅柱石の結晶を含むもの。 菫青石ホルンフェルス(cordierite hornfels) 岩石の表面に現れた菫青石がまるで花が咲いたように見えるため、「桜石」という名の飾り石として利用されることもある。桜石の産地としては、京都府京都市・亀岡市(国の天然記念物「稗田野の菫青石仮晶」)、群馬県みどり市などが有名。 1984年、岩手県上閉伊郡宮守村建曽部(たっそべ)(現:遠野市宮守町建曽部)の土取り現場からホルンフェルス製のチョッピング・トゥールが見つかっている。この石材は北上山地に産出する。石器に使われるホルンフェルスはより緻密な石質のものである。
※この「生成した鉱物による分類」の解説は、「ホルンフェルス」の解説の一部です。
「生成した鉱物による分類」を含む「ホルンフェルス」の記事については、「ホルンフェルス」の概要を参照ください。
- 生成した鉱物による分類のページへのリンク