理瀬達に関わる人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 17:08 UTC 版)
「麦の海に沈む果実」の記事における「理瀬達に関わる人々」の解説
憂理(ゆうり) 理瀬のルームメイトで、後に親友となる。短い髪にアイドル歌手を思わせる華やかな雰囲気を持つ美少女だが、それとは反対に姉御肌で面倒見のいいさばさばとした性格。だが、一方で繊細かつ涙もろい一面もある。演劇が好きで、誰もが認める演技力を持っている。有名なおしどり夫婦の私生児。反校長派で、裏でなにを考えているかわからない校長に対して疑心の念を抱いている。後に長編『黒と茶の幻想』にも登場。 自分と似た境遇にある麗子を気にかけており、友情以上の思いを抱いていたらしき描写がある。 光湖(みつこ) 理瀬の「ファミリー」の一人。亜麻色の長髪に薄茶色の瞳のすらっとした少女。校長からの依頼で理瀬の学園案内役となる。面倒見のいい性格なのか、作中では傍観者な聖に代わって「ファミリー」を取り仕切っている場面が多く見られる。 『親衛隊』ほどではないが、校長に憧れを抱いている。 聖(ひじり) 理瀬の「ファミリー」の一人でリーダー格。眼鏡を掛けたかなり頭のよい年長者で喫煙者。実は推薦で工科大学への留学が決まっており、学園にはその準備が整うまでの間の「暇つぶし」として在籍している。いつも校長の家にいる。理瀬の素性が気になっており、なにかと彼女を試そうとしていた。一方で最年長ゆえか物事に客観的な所もあり、年下たちの人間関係を外から見物している。 麗子(れいこ) 理瀬が来る以前に「ファミリー」にいた少女で、本作のキーパーソン的存在にあたる。短い黒髪に冷たい黒目の持ち主。以前は男として育てられていたためか、自分はずっと男だと思っており、学園に来た当初はそれが原因でよく揉め事を起こしていた。しかし、黎二と出逢ったことで初めて『女性』としての思いが芽生え、彼を愛するようになるが、当人は『男性』として麗子を好きだったため、拒絶されたショックで自我が壊れてしまう。その後、クリスマスパーティーの最中に失踪する。 実は校長の後継者候補の一人で、理瀬の異母姉妹。昔は仲が良かったが、その本質は理瀬以上の野心家で、初めて二人揃って学園に呼ばれた日に彼女の首を絞めて記憶喪失にし、その後は校長の元で彼の意にそぐわないものを人知れず「処分」する殺戮兵士として、表面上では死んだ事にして隔離されて育てられていた。その後、再び理瀬がやって来た事で学園と黎二を取られないために行動を起こし、校長が理瀬の記憶を取り戻すための荒療治に便乗して殺害を企てるが、駆け付けた黎二と共に崖から落ちて死亡する。
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