独立時の国家形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 23:43 UTC 版)
マーヒルの建国時の位置づけは、プントランドと同様、あくまでもソマリア連邦の一部としての自治州であった。国外に向かっても統一ソマリアを再び建設するべきだとの主張を行った。また、マーヒル自治政府の権限はあくまでマーヒル地区のみに行われるものであって、ソマリア全体の中長期的な計画はソマリア中央政府が行うべきだとも主張した。マーヒルは、市民社会であり、法の下に統治されており、ソマリアの伝統習慣であるヘール (xeer) を守り、イスラム法であるシャリーアを尊重することを建前とした。また、自国の領土と人道支援の輸送供給を守ることを目的として、また、国際連合開発計画をはじめとする国際社会および現地NGOの活動を助けることを目的として陸軍と海軍も設置された。また、財務省を首都バハンに設置して、国内の公共設備、とりわけラースコライ港 (Laasqoray) を整備し、マーヒル州民間局の指導の下、適切な所有権や運営がなされている個人の事業活動を保護することも決められた。さらには、法務省を設けて、この地の伝統的な社会構造が原因でエスカレートする氏族間の対立を解消することを目標とした。
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