犯行着手・逮捕
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 17:27 UTC 版)
詳細は「村井秀夫刺殺事件」を参照 午後8時36分、徐は南青山総本部前を訪れた村井秀夫を襲った。はじめに左腕と胸を刺し、最後に右脇腹を突き刺して、体内を抉るように刃物を回転させて致命傷を与えた。刺された村井は玄関内へ逃げたが出血が激しく、「息ができない」と訴えながら仰向けに倒れた。徐はそのまま現場へ留まり、付近にいた警官に現行犯逮捕され、赤坂警察署へ連行された。村井は東京都立広尾病院に救急車で搬送されたが、右脇腹に受けた深さ13cmの刺し傷が致命傷となり、出血性ショックによる急性循環不全の為、翌4月24日午前2時33分に死亡した。村井の死によって、村井が知りうるオウム事件に関する供述が聞き出せなくなり、一連のオウム事件の解明を遠のかせることになった。 取り調べでは、徐は三重県伊勢市船江1丁目の右翼団体「神州士衛館」の構成員を名乗ったが、「神州士衛館」は政治活動を行っておらず、その実態はシラスの仲介業として看板を掲げているだけだった。捜査では代表のF・Zを除き徐とは面識がないと供述している。4月28日には「神州士衛館」構成員のY・Mが別の事件の容疑で逮捕されている。 犯行動機については「義憤に駆られて殺した。幹部なら誰でもよかった。テレビや新聞を見て、悪いやつだ、何とかしないといけないと思った」「1人でやったんだからそんなことどうでもいいじゃないですか」と答えたが、その後「羽根組若頭のK・Kの指示による犯行」と供述。 5月11日、若頭K・Kも共犯として逮捕された。羽根組はその後解散した。
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