父と同じラリーの世界へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 01:12 UTC 版)
「オリバー・ソルベルグ」の記事における「父と同じラリーの世界へ」の解説
父がWRC王者であるペター・ソルベルグ、母がノルウェー選手権のチャンピオンという一家の長男として生まれたソルベルグはモナコで過ごしたのち、8才の頃からスウェーデンに移住する。ラリーデビューは2017年からで、免許の必要がないラトビアのジュニアラリー選手権にプジョー・208R2から参戦し、総合ランキング2位という好成績を残している。2019年のFIA主催のバルティックラリー選手権とラトビアラリー選手権ではフォルクスワーゲン・ポロGTIを駆り、両タイトルを獲得した。ヨーロッパラリー選手権にも初出場ながら父譲りのドライビングスタイルを発揮し、優勝を見事に手にした。さらにこの年はペターとWRCのウェールズ・ラリーGBにスポット参戦したが、3日目に行われたパワーステージでアクシデントのためリタイアした。 2020年もフォルクスワーゲン・ポロGTIR5で開幕戦に出場。またサポートカデゴリの一つであるWRC3にはスウェーデンから参戦し、総合5位とまずまずのスタートを切った。その後第4戦エストニアでWRC3初優勝を達成、総合でも9位とWRC初ポイントを獲得した。最終的にWRC3でのランキングは4位となった。並行してヨーロッパラリー選手権にもフル参戦し前年に続く2勝目を飾り年間ランキング2位、ERC1ジュニアでチャンピオンを獲得し大躍進した。 2021年はヒュンダイからWRC2に参戦。第2戦アークティック・ラリー(フィンランド)では移籍2戦目にも関わらずセカンドチームのヒュンダイ・2C・コンペティションからヒュンダイ・i20クーペWRCをドライブすることとなった。このラリーではパートナーのアーロン・ジョンストンがコロナ検査で陽性だったため欠場、急遽クリス・ミークのコ・ドライバーであるセバスチャン・マーシャルと代役で組むこととなった。初WRカーにも関わらずSS3で3番手タイムをマークし、その後も父親譲りの派手なドライビングで好タイムを連発、最終SSではスピンを喫し順位を一つ落とすが7位に入りWRカーデビュー戦とは思えない速さを世界中に知らしめた。第6戦サファリラリーではチームメイトのピエール=ルイ・ルーベに代わり急遽出場したが初日リタイアに終わる。その後スペインで7位、最終戦モンツァで再び本来のスピードを発揮し自己最高の5位を獲得した。WRカーでは予想を上回る結果を残したが、並行で参戦したWRC2ではポルトガルで5位に入った以外はマシントラブルやクラッシュで結果を残すことが出来なかった。シーズン終了後、2022年はMスポーツに移籍するクレイグ・ブリーンに代わりヒュンダイのワークスチームに昇格することが発表された。
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