火と水の祭りとは? わかりやすく解説

火と水の祭り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/02/15 13:48 UTC 版)

扇祭」の記事における「火と水の祭り」の解説

神事としての扇祭は、かつて夫須美大神花の窟から勧請した故事まつわるのであるとされ、かつては寄り木となる木を立てて大神迎えた後、その木を倒して大神帰らぬようにする神事があったという。 しかし、扇祭例大祭当日祭礼見られるように火と水の祭りであり、今日では祭の意義は、例え農事繁栄のような生命力再生繁栄として解されている。那智における古くからの崇拝対象である滝の本体であって生命の源と解され一方で火は、万物活力の源を表す。そして、滝本から本社への還御儀式見られるように、扇祭祭礼神霊再生復活と、それによる生命すなわち五穀豊穣祈念する祭りのである祭礼の名や扇神輿見られる扇もまた、農業神事としての性格まつわるのである。扇に備わる徳により、扇の起こす風は、彼方に向けて吹くときには災厄除き此方向けて吹くときには福を招く、そうした霊力発揮するとされ、扇自体にも『古語拾遺によれば虫害斥け穀物豊穣関係する故事があるといわれている。 また、扇祭様式には神仏分離以前修験祭りとしての要素指摘することが出来る。祭り核心をなす扇褒め神事後述)を執り行うのは、17世紀初頭史料によれば青岸渡寺僧房のひとつ尊勝院拠点とする修験者たちの役目であり、彼らは八咫烏帽をシンボルとした。神仏分離後に、扇褒め神事那智大社権宮司委ねられるようになってからも、権宮司八咫烏帽をかぶった姿で神事に臨むだけでなく、松明の火を媒介操作することにより神霊導き、扇神輿に招くという点で、火の操作としての修験者の像を読み取ることが出来る。

※この「火と水の祭り」の解説は、「扇祭」の解説の一部です。
「火と水の祭り」を含む「扇祭」の記事については、「扇祭」の概要を参照ください。

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