演奏会用版・舞踊曲「サロメ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 18:21 UTC 版)
「サロメ (バレエ音楽)」の記事における「演奏会用版・舞踊曲「サロメ」」の解説
長らく行方不明であったバレエ版のスコアが、1984年ごろに東京交響楽団の倉庫から発見されたのがきっかけで、新星日本交響楽団の第100回記念定期演奏会のために作られた。 舞踊曲「サロメ」は一度バレエ版からピアノ版を作って、それを3管編成のオーケストラのために編みなおして完成された。また構成は、2部構成だったものを1楽章形式にするなど、完全な「移し」ではない。例えば、最後のサロメが殺される箇所は、バレエ版では原作に手を入れて、サロメが兵士たちの盾で圧し潰された後に、赤い月の下でゆっくりと死んでいくよう変更されていたため、音楽もまた遅い曲調で終わっていた。このラストを改訂版ではカットして、サロメが圧し潰される瞬間の、楽曲の興奮が最も高揚した箇所で終わらせて効果的なクライマックスを作っている。 1987年5月15日に、山田一雄・新星日本交響楽団によって初演された。演奏時間約45分。曲の構成は以下の通り。 前奏曲 侍女達の踊り ヘロデ王とヘロディアス王妃の出御 サロメ登場・王との対話 七つのヴェールの踊り 黙劇 狂乱と死
※この「演奏会用版・舞踊曲「サロメ」」の解説は、「サロメ (バレエ音楽)」の解説の一部です。
「演奏会用版・舞踊曲「サロメ」」を含む「サロメ (バレエ音楽)」の記事については、「サロメ (バレエ音楽)」の概要を参照ください。
- 演奏会用版・舞踊曲「サロメ」のページへのリンク