滝の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 07:22 UTC 版)
滝の落差は30 m、幅は12 mである。滝は浅里神社の神域とされ、東側に隣接する浅里神社は末社として瀧御前を祀っていた。滝つぼや滝が形成する川では遊泳することができ、2018年(平成30年)からは隣接するキャンプ場でダッキーを借りて遊ぶこともできる。天候次第では滝に虹がかかり、年末年始には住民らによって滝のライトアップが行われる。2018年(平成30年)のゴールデンウィークには17匹のこいのぼりが滝の前で揚げられた。 『角川日本地名大辞典』では、「滝つぼ周辺の眺めは最高」と評している。また、この滝を訪れた紀州藩主の徳川頼宣は滝の美しさを讃えて漢詩を詠んだ。その一節に「風吹けば飛沫さながら雪の舞い」と詠まれたことから、滝の名前が「飛雪の滝」となった。滝には熊野本宮大社の参詣に訪れた人々が多く訪れ、旅人を潤した。 滝の周囲はイワチドリ(英語版)というラン科の植物の自生地であったが、乱獲によりほとんど見られなくなってしまった。そこで1998年(平成10年)2月に神奈川県の愛好家からイワチドリの球根が贈られ、和歌山県新宮市の日本イワチドリ愛好会が滝の周りに約1,200個を植栽した。 2011年(平成23年)9月、台風12号が襲来し、滝は土砂で埋め尽くされ、浅里集落は壊滅的な被害を受けた。その後、愛知ボランティアセンターや災害ボランティアネットワーク鈴鹿をはじめとする災害ボランティアの支援を得て復旧工事が行われ、2013年(平成25年)5月25日に復興記念として「元気やで!紀宝町川丈感謝まつり」を滝の前で開催した。
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