港湾電話・手動交換内航船舶電話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 17:38 UTC 版)
「船舶電話」の記事における「港湾電話・手動交換内航船舶電話」の解説
日本初の商用移動体通信サービス(現在の携帯電話サービスに相当)として、1953年3月に日本電信電話公社の関連会社の日本船舶通信(のちのドコモ・センツウ。現在はドコモ・モバイルに合併)が、船舶向けの港湾電話(通称、ハーバー・サービス 1959年3月に「船舶電話」に改称)を東京湾・大阪湾(スケルチ方式)でサービスを開始。1964年には手動交換内航船舶電話が横浜港・神戸港(スケルチ方式)で、1958年には瀬戸内海・駿河湾(パイロット方式)で開始された。周波数変調で150MHz帯を使用していた。150MHz帯以外にも140MHz帯や250MHz帯(東京港湾内のみ)使用されていた時期もある。混信防止のために海域を一定の範囲ごとにA圏・B圏に分けて交互に配置し、圏ごとに使用する周波数を変えることにより混信を防ぐ2ゾーン方式を取っていた。しかし2ゾーン方式では隔離が不十分であったため、近隣の同じ圏の電波が混信することもあった。 手動交換式船舶電話のトラフィック増大により、自動方式に使用予定の250MHz帯を暫定利用していたが、暫定手動方式と呼ばれる方式が一時期利用された。その後、自動交換内航船舶電話に移行したため、1986年(昭和61年)3月にサービス終了。
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