海流調査の歴史とは? わかりやすく解説

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海流調査の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 06:21 UTC 版)

海流」の記事における「海流調査の歴史」の解説

海中一定の流れがあるということは古くから知られていた。8 - 11世紀活躍したヴァイキングたちは優秀な航海者であり当然大西洋東部海流利用した思われる。しかし大洋強大な海流見出されたのは15世紀以降大洋航海盛んになってからのことであり、海流対す知識航海術発達前後して拡大されていく。1497年イタリア船長ジョン・カボットラブラドルに行く途中ラブラドル海流発見した。また同年ヴァスコ・ダ・ガマポルトガルから喜望峰回ってモザンビーク海流逆らって北上翌年アフリカ東岸ザンベジ河口から南西季節風海流乗ってインドカリカットコーリコード)に到着したという記録残っている。コロンブス探検航海水先案内人アラミノス (Antonio de Alaminos) は1513年メキシコ湾メキシコ湾流存在気づき、この大海流に乗ってヨーロッパへ渡る最適帆船航路発見した1595年オランダ人ヤン・ホイフェン・ヴァン・リンスホーテン (Jan Huyghen van Linschoten) は水路誌作成して大西洋における海流詳説したが、これがその後100年余り航海者にとっての指針となった1678年やはりオランダキルヒナー[要曖昧さ回避]はインド洋海洋図を刊行したが、その中には西向き赤道海流およびアガラス海流明示されている。1688年イギリス天文学者エドモンド・ハレーインド洋季節風と共に変化する表層海流示した。また北赤道海流南赤道海流の間に赤道反流流れていることも明らかにした。しかし上記のようなヨーロッパ人による大航海時代海洋探検目的は、新し航路領土発見して貿易および植民地通して利益を得ることが主であったため、海洋対す科学的調査が行われたわけではなかった。海流科学的調査本格的に行われるようになったのは20世紀入ってから、特に第二次世界大戦後である。今のところ世界中海流の中で湾流黒潮が最も詳しく研究されていると言えるが、いまだ海流研究において不明な点は残る。

※この「海流調査の歴史」の解説は、「海流」の解説の一部です。
「海流調査の歴史」を含む「海流」の記事については、「海流」の概要を参照ください。

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