浦島草

デジタル大辞泉

うらしま‐そう〔‐サウ〕【浦島草】

読み方：うらしまそう

サトイモ科の多年草。日陰地に生え、高さは40〜50センチ。葉は多数に裂けていて、長い柄をもつ。雌雄異株。晩春、紫緑色の仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた軸に、多数の雄花、雌花をつける。軸の一部は紫黒色で長い糸状に伸びる。名は、これを浦島太郎の釣り糸に見立てたもの。有毒。《季 夏》「蜑(あま)が家(や)の簾(すだれ)の下の—／青邨」

撮影・広瀬雅敏

薬用植物一覧

ウラシマソウ

科名： サトイモ科 別名： - 生薬名： テンナンショウ（天南星） 漢字表記： 浦島草 原産： 日本 用途： 山野の木陰に自生する多年草。地下の球茎を去痰や鎮痙に用いたり、腫れ物に外用しました。花の上部の部分を浦島太郎の釣り竿に見立てて、この名があります。 学名： Arisaema urasima Hara

植物図鑑

うらしまそう (浦島草)

●わが国の北海道南部から本州、四国・九州に分布しています。山地の湿った林内に生え、高さは４０～５０センチになります。葉は１１～１７個の小葉からなる掌状複葉で、ふつう１個が根生します。３月から６月ごろ、花茎を伸ばして黒紫色の仏炎苞に包まれた花を咲かせます。肉穂花序の先端の付属体が長く伸びています。名前はこの付属体を、浦島太郎の釣り糸に見立てたもの。
●サトイモ科テンナンショウ属の多年草で、学名は Arisaema thunbergiissp. urashima。英名はありません。

サトイモのほかの用語一覧

テンナンショウ：

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植物名辞典

浦島草

読み方：ウラシマソウ（ｕｒａｓｈｉｍａｓｏｕ）

サトイモ科の多年草、園芸植物、薬用植物

学名 Arisaema urashima

季語・季題辞典

浦島草

読み方：ウラシマソウ（ｕｒａｓｈｉｍａｓｏｕ），　ウラシマグサ（ｕｒａｓｈｉｍａｇｕｓａ）

湿った林などのなかに自生する多年草

季節 夏

分類 植物

近代文学作品名辞典

浦島草

読み方：ウラシマソウ（ｕｒａｓｈｉｍａｓｏｕ）

作者 大庭みな子

初出 昭和52年

ジャンル 小説