津田清子とは? わかりやすく解説

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津田清子

津田清子の俳句

いなびかり海の花道誰か来る
ばつた跳ね島の端なること知らず
余り苗いつまで待つも出番なし
千里飛び来て白鳥の争へる
唾すれば唾を甘しと吸ふ砂漠
学校が好き朝顔に水をやる
早乙女の手足忘るるまで疲れ
春の河盲目の水碧く厚く
氷原に鷲来て吾の生身欲る
氷菓舐めては唇の紅補ふ
無方無時無距離砂漠の夜が明けて
狡休みせし吾をげんげ田に許す
砂漠の木自らの影省略す
薔薇の園引き返さねば出口なし
虹二重神も恋愛したまへり
 

津田清子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 15:56 UTC 版)

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津田 清子(つだ きよこ、1920年6月25日 - 2015年5月5日[1])は、俳人奈良県生。奈良女子師範(現在の奈良教育大学)卒。卒業後は小学校教師として勤務。当初は前川佐美雄のもとで短歌を学んでいたが、1948年橋本多佳子[2]の七曜句会に出席したことをきっかけに俳句に転向。多佳子に師事し「七曜」同人となるとともに、多佳子の師である山口誓子にも師事し[2]誓子の「天狼」に投句。1951年に天狼賞を受賞、1955年「天狼」同人。1971年「沙羅」を創刊、主宰[3]1986年同誌を「圭」に改称。2000年、第六句集『無方』で第34回蛇笏賞受賞[4]2012年、「圭」を8月号で終刊。

代表句に「虹二重神も恋愛したまへり」など。多佳子の激しい叙情性と誓子の知的構成とを受け継ぎ、しばしば「硬質の叙情」と評される。句集に『礼拝』『二人称』『縦走』『葛ごろも』『七重』『無方』『津田清子句集』。俳人協会顧問[2]

著書

  • 『現代俳句選集 縦走』牧羊社 1982
  • 『自註現代俳句シリーズ 津田清子集』俳人協会 1982
  • 『葛ごろも 津田清子句集』圭の会叢書 1988
  • 『七重 句集』編集工房ノア 1991
  • 『花神コレクション 俳句 津田清子』花神社 1993
  • 『無方 句集』編集工房ノア 1999
  • 『津田清子俳句集』本阿弥書店 2000

共著

監視きびしき中少年囚蝶手掴む

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 津田清子さん死去:朝日新聞
  2. ^ a b c “【訃報】津田清子さん=俳人”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2015年5月8日). http://www.yomiuri.co.jp/obit/20150508-OYT1T50073.html 2015年5月19日閲覧。 
  3. ^ “俳人の津田清子さん死去”. 時事ドットコム (時事通信社). (2015年5月8日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201505/2015050800410 2015年5月19日閲覧。 
  4. ^ “訃報:津田清子さん94歳=俳人”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2015年5月8日). http://mainichi.jp/select/news/20150508k0000e060154000c.html 2015年5月19日閲覧。 

参考文献

  • 塩野谷仁「津田清子」金子兜太編『現代の俳人101』新書館、2004年、98-99頁
  • 坂口昌弘著『平成俳句の好敵手』文學の森

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