泰聖殿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 14:16 UTC 版)
後の修羅の国となる西の砂漠に存在し、かつては北斗宗家の一門が暮らしていたといわれる聖殿である。作中の時点では風化して廃墟と化しており、床石が残されていた程度であった。北斗宗家の秘拳が隠されている場所であり、ケンシロウの実兄であるヒョウしかその隠し場所を知らなかった。 だがヒョウはその記憶を封印されており、ケンシロウとの戦いのさなかに記憶を取り戻すも途中で割って入ったシャチにより深手を負ってしまう。ケンシロウも傷ついた兄を置いていくわけにもいかなかったため、代わってシャチとその恋人レイアがそこに赴くこととなった。そこに待ち伏せしていたカイオウによりシャチは重傷を負うも、床石が崩壊したことで地下室を発見する。アニメではシャチを想うレイアの声に反応して床石の一つからまばゆい光が立ち昇り、シャチが床石を引き上げたことで入り口を見つけるという形に変更されている。 『蒼天の拳』では、同様の役割を持った建物として泰聖院が登場する。こちらは「北斗劉家拳」の菩提寺となっている。 女人像(にょにんぞう) シャチが発見した地下室に安置されていた女性の像で、両手を広げた仏像のような形をしている。その像には北斗宗家の霊が宿っており、愛の心に共鳴しそのために戦う者に力を与える。シャチはカイオウの実力に遠く及ばなかったが女人像から力を得て実力以上の力を発揮し、カイオウを相手に善戦した。また像から放たれる波動もカイオウを苦しめた。 像の中には石碑があり、ケンシロウが後から地下室を訪れると像が崩れ中からそれが現れた。心の中に語りかける石碑の声に従い、ケンシロウは秘孔・詞宝林を突いて碑文を解読するとともに創始者シュケンの生涯を瞬時に体験している。碑文にはシュケンを含む歴代の北斗神拳伝承者の生涯と北斗宗家の拳を無効化する受け技が記されている。また母の愛ばかりか、愛そのものに見放されたリュウオウの子孫は愛に彷徨する運命であり、リュウオウの子孫たちに愛を説くのも北斗神拳伝承者の使命の一つであるというシュケンの遺言が記されている。 アニメ版での石碑の声は此島愛子が担当。クレジット表記は「北斗の霊の声」となっている。
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