注意・諸作法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 05:12 UTC 版)
「勤行 (真宗大谷派)」の記事における「注意・諸作法」の解説
以下は、寺院作法を踏まえた注意である。教義上、形式が重要なのでは無く、如来より賜わる信心を第一とする。勤行は、あくまで報恩報謝、仏徳讃嘆のためであり、「行」として勤めるものではない。 礼拝の対象 礼拝の対象は、本尊のみである。在家の場合は、本山から授与された阿弥陀如来の絵像の掛軸・三折本尊を用いる。 位牌や法名軸・過去帳に対して行わない。 (写真(故人)遺骨、おふだお守り、浄土真宗以外の仏像をお内仏へ入れない。) 合掌礼拝について 一礼後に、本尊を仰ぎ見ながら合掌礼拝・称名念仏する。 礼拝の途中に、目をふせても構わない。最初と最後は、本尊を仰ぎ見て称名念仏する。 必ず念珠を用いて合掌礼拝する。 合掌の作法 姿勢正座または立位で、数珠の輪の中に通した左手をみぞおちの前あたりにあげて、その輪の中に右手を通す。合掌した手の角度は、約45度くらいに保つ。(足の悪い方は、椅子に。) 数珠の掛け方 一輪のものは、親珠と房を下に垂らし、輪の中に人差し指から小指を通し、親指で軽く押さえる。二輪のものは、親珠を親指で押さえ、房を左側へ下げます。(称名念仏の際に、手を擦り合わせて、数珠を揉んだりはしない。) 称名念仏について 声に出して「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ・なんまんだぶ〈つ〉)と称える事。 声の大きさは、自分の耳に聞こえる程度でよい。大声で称える必要は無い。「なもあみだぶつ」は、本願寺派の称え方。 リンについて 合掌礼拝の前に、鈴(リン)を打たない。 勤行本や声明集に黒丸などで示されている箇所でのみ打つ。リンを打つ箇所を「壺」という。 勤行について 勤行集などを読みながら勤める。暗記していても、暗誦しない。 なるべくなら、家族揃って行うこととされている。 正座について 正座できる者は、正座にて勤行する。 膝を痛めている者は、椅子を用いても構わない。
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