沈黙怨嗟 / サイレントマーダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/11 10:15 UTC 版)
「感染遊戯」の記事における「沈黙怨嗟 / サイレントマーダー」の解説
初出:『小説宝石』2010年8月号 前回の事件の余波によって姫川班が解体された後、北沢署の強行班捜査係に配属していた葉山は、老人同士の殴り合いの喧嘩の対応に当たることに。当事者の一人である谷川正継から話を聞くと、将棋仲間の堀井辰夫と将棋を指している途中、待ったを掛けたら辰夫が激昂し殴ってきたという。事実確認のため辰夫からも話を聞くと、辰夫は全面的に事実を認めるが、事件の状況を聞くため署を訪ねた孫娘の千尋の辰夫が谷川に向かって「お前に殺された」と発言していたという証言に引っかかった葉山は独自にこのトラブルの背景を捜査する。そして辰夫の過去を知った葉山は谷川を殴るに至った悲しい事情を知ることとなる。 堀井辰夫 72歳、喧嘩の当事者。谷川とは三軒茶屋の将棋サロンで知り合う。大手金属加工メーカーを定年退職後、地元の工場に勤めていたが、8年前に退職してすぐに妻がてんかんの発作が原因で、浴槽で溺死している。 谷川正継 66歳、辰夫に殴られた老人。特殊法人「社会福祉医療機構」理事長で以前は厚生省で年金局年金課長から厚生事務次官にまで出世し、一時は「年金のゴッドファーザー」の異名を持っていた。 谷川千尋 正継の孫娘。大学生。自宅でレポートを書いていたところに騒動を聞きつけたため、正継に警察への使いに回される。 堀井隆仁 辰夫の息子。大手電機メーカー勤務で、海外で現地工場の運営に関わる業務に就いている。「ドンコ」という名のフレンチブルドッグを飼っている。 杉村 辰夫が勤めていた「杉村製作所」社長。辰夫が勤めていた当時は資金繰りに行き詰まり給料不払いの時期が続いていた。
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