江尻と巨人軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 08:49 UTC 版)
江尻は前述したとおり当初は大毎のファンだった(父親が大洋ホエールズのファンでアンチ巨人であったのが原因)。しかし、巨人担当記者になってからONを「球界の人間国宝」と評するまでになった。また一貫して原辰徳監督には否定的な体裁をとり、長嶋には肯定的な態度をとっていたため、そのため王・長嶋のマスコミに対する姿勢に感化された「ON信者」とされている。原辰徳などの存在は実際には王・長嶋と渡邉の賛美や、落合博満・清原和博・古田敦也批判などのダシに使われている場合が多い。長嶋元監督については脳梗塞発症後は登場が激減している。ただし、彼が公の場に姿を現したときは必ず記事になる。彼の脳梗塞発症の原因は落合にあるとしている。 原に関しても、落合同様に就任時より打順やローテの入れ替え、選手の故障などの些細な出来事でチーム内紛や空いたポジションの選手の獲得を煽り立て長嶋と比較、人格面にすらバッシングが及んでいる。それにもかかわらずチームが日本一に輝くと『原辰徳流「活私」管理術―それは長嶋野球の否定から始まった』などという本を出版した(長嶋元監督に関しても本を執筆している)。 前任者の堀内恒夫監督には同情的な記事が多く、人格者であり隠れた名監督とした。もっとも、堀内擁護記事の大半は「清原こそ巨人低迷の元凶」と断じた清原バッシングが目的の記事である。堀内はその後も思い出したように原批判や清原批判に顔を使われている。 清武球団代表の造反においては、告発内容である「岡崎郁ヘッドコーチを解任し、後任を江川卓とするよう渡邉が指示した」ということに関しては「ファンにも受け入れられるだけのインパクトがあったのに、暴露されて白紙に」と書き渡邉を評価している。それに対して清武を「補強に失敗した責任はフロントにある」という渡邉の方針を引用し、髙橋信二、大村三郎の補強を「ピンボケ」、橋上秀樹、秦真司のコーチ就任を「首をかしげるしかない人事」と評し、「渡辺会長の威光を借りて、これまで好き勝手をやっていた清武GM」、「2年連続V逸の元凶だったフロントを束ねる清武氏」として批判。「清武が退任すれば巨人再生の道が開ける」としている。 この他、日本ハムGM・ヤクルト監督・DeNAGMを歴任した高田繁、アテネ五輪監督代理・DeNA監督の中畑清への評価も高い。このように江尻はONも含めて、いわゆる「V9戦士」、および同時代に巨人(もしくはON)のライバルとして立ちはだかった名選手に対してはかなり寛大な内容の記事を執筆することが多い。ただし、森祗晶は別である。
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