江南の開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 08:56 UTC 版)
「江南 (ソウル特別市)」の記事における「江南の開発」の解説
現在はソウル市の中央部を漢江が流れる形になっているものの、第二次大戦後しばらくの間まではソウルの市街地は漢江の北(「江北」)にしかなく、江南は1963年にソウル市城東区に編入されるまでは広州郡(一部は始興郡および高陽郡)に属する農村地帯であった。1970年代から80年代にかけての政府主導による高層団地など住宅開発の勢いは激しく、1970年ごろまで8対2だった江北と江南の人口比は、1990年にはほぼ5対5にまで並んでいる。オフィス地区としての開発の進展に伴い、近年では江北から江南に本社を移す大企業や、最初から江南に本社をおく外資系企業も増えている。たとえばサムスングループは新本部を江南駅付近に建設している。また政府機関も瑞草区や果川市など漢江の南側に移転した。 江南開発の時期、ソウル高校(1980年に瑞草区へ移転)や京畿高校(1976年に江南区に移転)など、名門校の江南への移転も進んだ。学校間格差是正と学閥解消のため、ソウルの高校進学は入学試験のない学区制をとることになったが、大学進学に有利な名門高校を擁する江南地区の学区に高学歴層や富裕層が集まる学区間格差が発生した。現在ではソウル市内のみならず韓国全土から江南に移住し有利な学区に入ろうという家族があとを絶たない。このため江南一帯の不動産需要は高く、さらに不動産投機もあってアパート価格は上昇を続けている。
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