汚染と再生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/11 01:18 UTC 版)
南カリフォルニアの多くの河川と同様に、サンタアナ川流域は酷く汚染されて使われている。セブンオークス・ダムより上流の主流はその上流の支流の多くと同様自由に流れている。しかし、一旦インランド・エンパイア盆地に入ると、その流れの大半は生活用水と農業用水に組み込まれてしまう。サンバーナーディーノ市より下流の流れはその大半が45の下水処理場からの排水と乾期の都市流出水であり、それがプラド・ダムで集められている。下流のオレンジ郡に流れた水は別の1組のダムで堰き止められて、約1,100エーカー (4.4 km²) の地下水再生盆地に溜められ、オレンジ郡の飲料水年間約218,000エーカー・フィート (265,800,800 m³)、すなわちその用途の3分の1を供給している。そのダムの下流では太平洋に注ぐ前にさらに多くの都市流出水を集めている。サンタアナ川はアメリカ合衆国環境保護庁の「修復された水路の『有害問題点」リスト304」に挙げられている。 多くの組織が川を再生することに民間の興味を喚起するために形成されてきた。その最も著名なものがサンタアナ川流域プロジェクト局であり、この地域にある5つの都市水道地区によって形成された。2つめの組織はサンタアナ川放流者協会である。双方ともサンタアナ川が水の供給と洪水制御以外にどのような恩恵をもたらしてくれているかを研究し、下流のコンクリート化された部分を元に戻すことも検討している。この研究は「利用・到達可能性解析」と呼ばれ、州議会に提出され、承認された。しかし、環境保護庁に提出されたときに拒否された。その結果、川に沿った都市化によって生じた生態的な損傷を修復するための行動はほとんど行われていない。その他のプロジェクトとしては、サンタアナ川流域計画諮問委員会、およびサンタアナ川流域同盟がある。
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