汚染の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/27 23:47 UTC 版)
事件が発生した龍坑生態保護区は珊瑚礁が群生し、そこに海草を初め各種魚類、貝類、甲殻類が豊かな生態系を形成していた。しかし重油流出事故により海底生物は死滅し、付近に生息していた海鳥も重油にまみれるなど大きな環境破壊を引き起こした。特に絶滅危惧種であるヤシガニは龍坑が主要生息地であったためその生態に大きな影響を与えた。龍坑地区では白沙鼻から坑仔内までの約3.5キロメートルの海岸が汚染され、その中でも700から900メートルの海岸線の被害が最もひどく、汚染海域は20ヘクタールにも及んだ。また間接的な被害として重油除去作業中に多くの作業員により踏みつけられた珊瑚礁の被害も無視できない被害をもたらした。
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