永世中立の条件とは? わかりやすく解説

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永世中立の条件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:03 UTC 版)

中立国」の記事における「永世中立の条件」の解説

永世中立伝統的中立とともに古い歴史を持つ概念あり、かなり古くから国際法存在していた。そのため、以下の条件を満たす必要がある考えられている。 複数の国家の同意による「中立化」が必要である。このためアミアンの和約の際にイギリス提案したマルタ中立化は、関係諸国承諾得られず、実現しなかった事例がある。 中立化参加した諸国は、永世中立国独立領土保全常時保障する義務がある。 永世中立国はその中立である領土他国侵害から守る義務がある。そのため常設的な武装求められる永世中立国は、自衛の他は戦争をする権利持たない永世中立国は、他国戦争状態にある時には伝統的中立を守る義務がある。 永世中立国は、平時においても戦争巻き込まれないような外交を行う義務がある。従って、軍事同盟軍事援助条約安全保障条約締結行わず他国に対して基地提供してならない戦時においては外国軍隊の国内通過領空飛行船舶寄港認めないが、これは中立国一般義務でもある。 永世中立国は非軍事的な国際条約国際組織には参加でき、思想的中立を守る義務出版言論の自由制限する義務持たない永世中立国原則的に保障国の許諾無し領域割譲併合などの変更行わない。なお、ベルギーによるコンゴ自由国併合のように、保障国の許諾得られる事例もある。 軍事同盟国が無いため、他国からの軍事的脅威に遭えば、如何なる同盟国にも頼らず自国軍隊のみで解決することを意味する。すなわち、『どのような戦争に対しても「かならず/固定的に」中立立場を採る国家』という意味である。日本語訳の「永世のような永遠に』『これから先もずっと』という意味合いは、全く持っていない。 よって、状況によっては「永世中立」を一方的に放棄することも可能であり、実際に放棄され事例もある。

※この「永世中立の条件」の解説は、「中立国」の解説の一部です。
「永世中立の条件」を含む「中立国」の記事については、「中立国」の概要を参照ください。

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