歌詞の特徴
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「野球の王者」発表演奏が行われた帰朝歓迎野球大会が開催された1939年の春は日中戦争が激化していた時期であり、大会の演目にも「愛国行進曲」や「愛馬進軍歌」などの軍国歌謡が含まれていた。「野球の王者」の歌詞もそうした時局を反映した国粋色の強いものとなっているが、それ以上にこの楽曲の特徴とされるのが他球団を「凡百のチーム」と揶揄して巨人軍をその上に「そそり立つ巨木」と表現した3番である。 帰朝歓迎野球大会でイーグルスと共に巨人の対戦相手となったセネタースは翌1940年(昭和15年)に「東京セネタースの歌」を制定したが、作詞者の尾崎喜八が生前に「当時のイーグルス・タイガース・ライオン・巨人軍等を巨木や百獣に喩えて作った」と述べた2番では、前年に発表された「野球の王者」への意趣返しを込めて「不動の巨木」を打ち倒すと言う表現が盛り込まれている。
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歌詞の特徴
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寮歌の歌詞は、当時の教育事情を反映して、そのほとんどが文語体である(ただし、部歌や応援歌の中には、くだけた口語体の歌も多く見られる)。七五調の詩が最も多いが、そのほかの詩形も存在する。 「漢詩の影響が強い」 とされるが、実際には土井晩翠の詩を経由した引用が多い。土井晩翠の詩集を見ると、そこかしこに寮歌の"部品"が散在している。明治期の寮歌は、当時最新の文学であった晩翠の詩と、若人の情熱とが合体して生み出された産物、と言えるだろう。 この他、長い修飾関係を持つことも指摘できる。すなわち 『嗚呼玉杯』 であれば、「嗚呼玉杯」 以降 「夢に耽りたる」 までが 「栄華の巷」 にかかり、それを 「低く見」る五寮の健児の意気は高い、という内容である。これは欧文体の影響は考えられないだろうか? 大正期以降においては、今日見ても違和感のないような口語体のものも見受けられる。また本歌取り --- と書けば上品だが、口悪く書けば元ネタ有り --- も数多く見られる。著名なところでは旧制大阪高等学校の 『嗚呼黎明』 は革命歌 『嗚呼革命』 からアイデアを借用したものといわれる。
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