歌詞の背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 03:59 UTC 版)
「少年期 (武田鉄矢の曲)」の記事における「歌詞の背景」の解説
武田によれば「子どものときのことをじっとおもいだしているうちにメランコリックな気持ちになり、しばらくの間ひたってしまう時間が誰にでもあると思いますが、そんなときによみがえってくる情景を歌にしたい」と考えて本曲を作詞したもので、この曲は幼いころの自身を題材にした歌なのだという。 自身の少年期にはまだ地方は貧しく、自身の家でも「両親がお金のことでしょっちゅう喧嘩」していた。とくに給料日になると酔って帰る父が母と猛喧嘩をして居場所がなくなるので、公園に行って、当時はまだ少なかった白熱灯を見て過ごしていた。自身の涙で白熱灯にまるで万華鏡のように虹のかけらが浮かんだのを見て、まだ7つの自分を慰めてくれる現象のように感じていた。そうした虹のかけらを見つめながら、将来は父のように「油にまみれて働く職工」になるであろう事、「大人になることへの不安」、「このまま子どもでいたいという願い」、そんな事を考えていた。そうした「個人的な思い出」を歌詞にしたのが本曲である。 1番の歌詞はそうした記憶を背景に、「子供が持つ『生まれてきた哀しみ』のようなものを、ちょいと歌にしてみよう」としたものである。 また、2番は遊び疲れて眠ってしまい目を覚ましたとき家に誰もいず、自分が両親から捨てられてしまったのではと思った寂しさを歌詞にしたものである。 サビの部分に関しては次のように述べている。 どうして大人になるのか、いつ頃大人になるのか、という詞は、成長していく自分の得体のしれなさですよね。早く大きくなりたい、と思うんだけど、子供でいたい、大人を拒否したいという二次成長期の願望に重なる思いですよね。そのような何かがドラえもんの世界と重なるんじゃないかな、と思ったんです。
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