歌詞の起源と解釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:09 UTC 版)
「バー・バー・ブラック・シープ」の記事における「歌詞の起源と解釈」の解説
他の多くの童謡と同様に、この詩のオリジナル版や歌詞の本当の意味を探し出そうとする試みはなされてきたが、そのほとんどには裏付けとなるような証拠は見つかっていない。キャサリン・エルウィス・トマス(Katherine Elwes Thomas)は著書"The Real Personages of Mother Goose"(1930)で、羊毛に課された重税への怨嗟の声を表しているのではないかと推測した。これは特に、中世英語で"Great"や"Old Custom"と言われた、15世紀まで存続した1275年の羊毛税に関連して語られる。また、最近では、米国南部における奴隷貿易と結び付けられることもある。この説明は、1980年代のポリティカル・コレクトネスに適した童謡の使用と改訂に関する議論の中で進められましたが、裏付けとなる歴史的証拠は存在しない。 また、黒ひつじは一般的には集団の中から浮いた存在として悪いイメージで語られることが多いが、黒ひつじの羊毛は染色せずに濃い色の布にすることができたので高く評価されていたのではないかとする説も存在する。 この詩が初めて印刷されたのは、現存する英語の童謡を集めた最古の本である"Tommy Thumb's Pretty Song Book"(1744年)であり、現在歌われている版とほぼ同じ歌詞で載っている。 Bah, Bah, a black Sheep,Have you any wool?Yes old mate I haveThree bags full,Two for my master,One for my dame,None for the little boyThat cries in the lane. めえ、めえ、黒ひつじ、羊毛はありますか?はい旦那様あります、三袋にいっぱい。二つはご主人様に、一つは奥様に、路地で泣いているこどもには一つもありません。 次に古い現存する版は"Mother Goose's Melody"(1765年頃)である。最終行の歌詞が"But none for the little boy who cries in the lane"となっている以外は前の版と同歌詞である。
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