機械化世界のエネルギー源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 05:04 UTC 版)
「機械帝国」の記事における「機械化世界のエネルギー源」の解説
映画2作目と原作の最終回では、帝国を支える重要なエネルギーである機械化人の食料が生身の人間の命の火、すなわち人の魂という衝撃の事実が明かされた。映画2作目では機械化人の食料として命の火を封じ込めたエネルギーカプセルが登場している。このカプセルは惑星大アンドロメダの大寺院内にある工場で生産されており、多くの生身の人間が幽霊列車により工場へと運び込まれ、命の火を抜き取られていた。命の火を抜き取られた生身の人間の死体はダスト・シュートに集められる。 原作でも惑星大アンドロメダに先述の命の火を抜き取る工場と同じ外観をした「るつぼ」と呼ばれる施設があり、生身の人間から作られる「生きたネジ」はここの圧力弁を閉じるためのものであり、「るつぼ」はこの「生きたネジ」を含め、惑星大アンドロメダを構成している「生きた部品となった機械化人」から命の火を吸い取り、集めて惑星を支えるエネルギー源や機械化人の食料として生産する装置であった。こうした設定から、機械帝国はそのエネルギー源となる生身の人間が死に絶えれば帝国そのものの存亡に関わる危機となるはずだが、劇中では特にそういった配慮を行っている様子は見られず、むしろ人間根絶のために積極的に活動している描写の方が目立った。 映画2作目での、工場で生産されたばかりのエネルギーカプセルを鉄郎に突きつけられたメタルメナの反応や、原作の「フライング・クロ」のエピソードで機械化人・ネコアが「機械化人になると食べ物が変わる」という事実を伝えようとしたが射殺されていることから、一般の機械化人はこの事実を知らされていないとみられ、原作者・松本零士監修の『完全版 銀河鉄道999 PERFECT BOOK』ではプロメシュームとメーテルだけの秘密と記載されている。ただし、映画2作目のノベライズ版(朝日ソノラマ版)では鉄郎がこの事実を知ったことに対し、プロメシュームの側近にして彼の父である黒騎士ファウストが悔しがる場面がある。なお、機械帝国から供給される命の火を封じ込めたカプセルなどとは別に、独自に命の火を抜き取るシステムを利用して人の命を喰う機械化人・クーフレームが登場している(「喰命聖女」)。 TV版では「人の命」が機械化人の食料という設定はなく、第1話では機械伯爵一味が機械用のオイルを飲んでいる描写や、充電器らしき装置でエネルギーの補給を行っている描写となっているほか、前述のクーフレームが機械化人という設定もない。
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