様々な門松
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 09:03 UTC 版)
兵庫県西宮市の西宮神社では、十日えびすの宵宮で市中を巡幸するえびす様に葉先があたらないよう、松を下向きに付け替えて「逆さ門松」にする。地域の言い伝えにより松を使わない所もある。東京都府中市の大國魂神社では、「待つ」に通じることから、境内には松の木が1本もなく、府中では門松に松を用いない慣習が残っている。千葉県市原市の姉埼神社やその氏子も同様に松を嫌って「門榊」を飾る。千葉県市原市には「門榊カード」も存在する。兵庫県神戸市の生田神社では、水害で倒れた松の木が社殿を壊したとの言い伝えがあり「杉盛り」を飾る。 集合住宅の発達など社会環境の変化などから、画像の様な本格的な門松が設置されることは少なくなったが、一般家庭用に小さな寄せ植え風の門松などが年末に店頭に並ぶようになったため、このタイプの門松を置く場合がある。 さらに省略版として、枝振りのいい若松に、赤白や金銀の水引を蝶結びにし、門柱などに付ける方法もあり、手軽なことから多く使われる。 生花店やホームセンター、造園業や工務店などでは、門松を造り、設置・撤去まで一括で行なうサービスもある。毎年飾ることができる造花の門松(人工門松)もある。 門松(関西地方の例) 寸胴の門松(歌舞伎座) 江戸後期の商家の門松(深川江戸資料館) 松を使用しない門松(府中市の大國魂神社) 門松ポスターを貼った商店
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