構成と仕組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 09:10 UTC 版)
機材は次のもので構成される。 アンプ 市販されているパワーアンプなどがそのまま活用できるが、インピーダンスの不適合などでアンプに支障が出る場合もあり、若干の注意が必要である。電流が一定になるよう調整されたものも補聴器メーカーなどから市販されている。スピーカー端子などにループ線(後述)を接続する。 ループ線 誘導磁界を発生させて、補聴器に信号を送るための素子。磁場の方向はループの弧に対して垂直である。ループで囲まれた部分で最もよく音声を復調することができる。国際規格(IEC118-4)では床にループを設置した場合、ループ内では床から1.2メートルの位置で誘導磁界の時間平均強度を0.07 - 1.4A/mとすべきと定められている。 個人的に設置する場合、通常の工作材料で比較的簡易に製作することができる。安物のイヤホンの振動板を抜いたものでも簡易な磁気ループになる。 受信用補聴器 誘導磁界を信号に変えるための「Tコイル」を搭載した補聴器のこと。補聴器に「T」(テレフォン)と表記された切り替えスイッチがあり、ループの信号を受信するためにはスイッチを切り替える作業が必要。多くの場合、この際に補聴器のマイクロフォンがオフになる。一部の機器では、この欠点を補うために、マイクロフォンを機能させたままループの送信音声を受信するMTスイッチが装着されている。耳あな式、耳かけ式の補聴器にはTコイルが付いていない例が多い。
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