構成と伝承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/05 04:17 UTC 版)
「ベートーヴェンの会話帳」の記事における「構成と伝承」の解説
ベートーヴェンの会話帳には、主にベートーヴェンの会話相手が書き込んだ会話内容や諸々の情報が書かれている。ベートーヴェンからの返答は通常、口頭だったため、ベートーヴェン自身の手による会話内容が書かれることは稀で、他人に聞かれるのを防ぐため、自分と同様に聴覚に障害のある者との会話のため、などのケースに限られていた。ただし、ベートーヴェンは会話帳を自分自身のメモ帳代わりに使うこともあった。元々、400冊程度あったと推定されているが(ベートーヴェン研究家のセイヤーによる)、後世に伝わっているのは一部に限られる上、補佐人だったアントン・シンドラー(1795–1864)の筆により、後から書き込まれた虚偽の記載が大量に含まれている。シンドラーの書き込みがどの程度の規模になるかは長年、論争の対象になっている。原本の大半はベルリン州立図書館の音楽部門に保管されているが、2冊はボンのベートーヴェン・ハウスにある。
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