検察側の証人として出廷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 21:19 UTC 版)
「榎本三恵子」の記事における「検察側の証人として出廷」の解説
10月21日、榎本三恵子の出廷を通告された田中弁護団は、裁判所と検察側に「三児を被告人の元に残して離別した間柄で、特殊な性格の持ち主であることから、現在もなお被告人をいろいろな面で悩まし続けている関係にあり、公平な証人として適格性を有するものとは到底考えられない」「三児の実母まで検察側証人として法廷に立たせるのは榎本被告にとって耐えられない苦痛である」「親子間、夫婦間の人情に反する証人申請は前例がない」と激しく反発、意見書を提出した。 10月28日、東京地裁の701号法廷での第百四十六回ロッキード裁判、丸紅ルート公判が開かれた。検察側の冒頭陳述は「榎本敏夫は昭和48年8月10日から49年3月1日までに、4回に分けて元丸紅専務、Iから5億円を受け取り、その都度、東京目白の田中邸へ運び込んだ」というもの。これに対してこれまで榎本敏夫は各回について現金授受を否定、アリバイを主張していたが検察は反証を続けてきた。10月7日以降12人の証人を繰り出し、榎本敏夫のアリバイ崩しの立証を続けてきた検察は、その最後の証人としてこの日、榎本三恵子を出廷させた。証人席の三恵子の3メートル程近くの被告人席にかつての夫、榎本敏夫と田中角栄、真向かいに丸紅のIが座っていた。
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