植栽の有毒な虫
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特徴
マツカレハは越冬した幼虫は4月頃から活動し始め、6月頃まで活発に活動します。 タケノホソクロバは竹や笹から発生し、幼虫は5~9月頃に見られ、蛹で越冬します。成虫は黒い小さな蛾ですが、幼虫は毒針毛を持っています。竹や笹の葉の裏に産み付けられた卵から孵化した幼虫は、当初集合して生活しますが、成長すると次第に分散し、終令幼虫の頃には一枚の葉に1頭程度の密度となります。 庭のマツを手入れしている際や竹やササの葉を触った時などに、誤ってケムシに触ってしまうと、刺されます。幼虫は球状の部分を持った毒針毛を持ち、毛が刺さると球状部分が割れて毒液が出ます。幼虫に触れると毒針毛が刺さり、患部を掻いたり触ったりすると激しい痛みを感じ、次いで患部がじん麻疹のように赤く腫れ、かゆみが10日~3週間続きます。成虫は無害です。
防除
暗い竹林や深い笹ヤブの中にはむやみに入らず、虫がいないかを注意します。晩秋、木の幹に藁やジュート(ヤシ繊維)を巻き付けておき、集まった虫を冬に焼き捨てます。庭に植えてあるマツやスギについては4月頃に園芸用殺虫剤(乳剤)で消毒します。 ヤネホソバは塀や家の外壁などに集団で出現することがあり、その場合にはガ用エアゾールを噴霧します。または軍手を着用し、箒で掃き集めて、焼却する。ササやタケの葉に付いている幼虫を見つけたら、葉ごと切取ってガ用エアゾールを噴霧するか、焼却します。 幼虫に触れてしまったらすぐに患部を水でよく洗います。患部には虫刺され用の軟膏を塗布し、ひどいようなら病院で手当てを受ける。 刺された箇所の痛みは数日で治ることが多いですが、ひどい場合には病院で治療を受けます。 |
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