栽培に対する取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 14:02 UTC 版)
衰退したワサビ栽培の復活に向け、以下のような施設や施策が導入されている。 わさびバイオセンター ワサビの優良品種の苗を生産する施設で、島根県立益田産業高等学校匹見分校跡地にある。空調の行き届いた研究所、雑菌をシャットアウトするための機材と器具が設置された増殖室が整備されている。 わさびカレッジひきみ 農業や農村生活に関心をもってもらい、新規就農者を開拓して、住民の定住化につなげようと行政が企画・主催した取組である。町内のワサビ農家による指導などを通じて、受講者の一部は就農、定住した。 わさび体験学習 2015年より匹見地区の子供は、次世代の農家育成や地域文化継承の一環として、「わさび体験学習」を行っている。匹見上地区振興センター、わさび生産者組合、教育機関の三者が協力し、保育所1年、小学校6年、中学校3年の計10年間をかけ、以下の様な体験を実施している。 ワサビ谷の散歩(園児対象) 栽培(種採取、種まき、泥の洗い流し、苗の植え付け等) ワサビ加工場の見学 ワサビ加工品の商品開発 ワサビを紹介する新聞製作 ワサビの販売 ワサビを育む自然環境の学習 ワサビ田周りの森林の間伐 以上の試みは2017年、ワサビの栽培体験を含むふるさと教育が高く評価され、匹見小学校が全国最高の「国土緑化推進理事長賞」を受賞した。
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