株式会社化とAIG買収
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 10:19 UTC 版)
「プルデンシャル・ファイナンシャル」の記事における「株式会社化とAIG買収」の解説
1989年、証券会社(Prudential-Bache)がシャドー・バンキング・システムを拡大した代わりに500万ドル前後の損失を計上した。親会社のプルデンシャルは救済融資として24億ドルを注入したが、以降10年にわたりプルデンシャルはスリム化していった。 2001年12月、プルデンシャルは株式会社となってニューヨーク証券取引所に上場した(初値1株27.5ドル)。その後5年の間に株価は一時1株100ドルを突破、自己資本利益率も平均12%に達した。それらの功績を以って、前最高経営責任者(CEO)であるA・ライアン(Arthur F. Ryan)は米国の「機関投資家」誌において生命保険部門における「ベストCEO イン アメリカ」に選ばれている(2005年1月)。2008-9年、ウェルズ・ファーゴとのジョイント・ベンチャーだったリテール・ブローカー業務の持分(38%)をウェルズ・ファーゴに売却し、ウェルズ・ファーゴは45億ドルを払ってワコビアの持分も取得した。 日本のプルデンシャル生命保険は、米国プルデンシャル(Prudential Financial)の子会社であり、商標権は親会社がもっている。また在日会社としてはジブラルタ生命保険(旧協栄生命保険)等がある。2011年2月、同業大手のAIGから、AIGエジソン生命保険及びAIGスター生命保険を継承債務込みの48億ドルで買収。2012年1月にジブラルタ生命がAIGエジソン生命とAIGスター生命を統合。国内の外資系生保としては資産規模・保険料収入・保有契約ともに最大手グループとなった。2010年欧州ソブリン危機は機関投資家の保有するユーロ債に大打撃を与え、証券化のストラクチャーにも影響を与えていた。
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